一度は行きたいアメリカの都市、ニューオーリンズ

アメリカ南部随一の観光都市、ニューオーリンズ。人によってはジャズ発祥の地であり、また南部グルメの中心地というイメージがあるでしょう。ニューオーリンズには、ここに観光で訪れたほぼすべての人が行く場所があります。それが「フレンチクオーター」と呼ばれる旧市街です。ここはスペインやフランス領時代の19世紀初頭の街並みが残る場所で、密集はしているものの、バルコニーがついた低い建物が並ぶエリアです。碁盤の目状の街区の道は狭く、車よりも歩行者が中心。カフェやバー、レストランが多く、散策が非常に楽しいところです。今回は、そのフレンチクオーターの町歩きガイドをしましょう。

フレンチクオーターの2階以上には、アイアンレースのバルコニーが付いた建物が多い フレンチクオーターの2階以上には、アイアンレースのバルコニーが付いた建物が多い

バーボンが飲めるから“バーボン”ストリートではない!?

フレンチクオーターの町歩きは、一番有名なバーボンストリートから始めましょう。名前の由来は、酒場が多いからではなく、フランス王家の「ブルボン家」から来ています(お酒のバーボンも、やはりブルボンから名付けられた町にちなんだものです)。バーボンストリートの店の多くはバーやレストラン。それも夜になると生演奏があるところがほとんどです。かつてこの通りは、ニューオーリンズきっての歓楽街でした。船員たちがお酒を飲み、女性のいるようなお店も多くありました。

ジャズが生まれた場所

ジャズは1900年から1910年にかけて、この界隈で誕生したと言われています。ニューオーリンズ・ジャズ、あるいはニューオーリンズ・スタイルと言われる、コルネットやトロンボーンなどの管楽器を主体とするこの音楽は、1920年代に歓楽街が閉鎖されるまで、この地で発展しました。代表的なミュージシャンはルイ・アームストロングです。マーチング音楽の有名曲「聖者の行進」はきっと聴いたことがあるでしょう。しかし禁酒法と共に演奏する場がなくなったミュージシャンたちは、シカゴやニューヨークなど全米各地に散り、結果的にジャズを広めることになります。禁酒法時代が終わり、再びニューオーリンズに歓楽街が戻ってきたのは1940年代のことでした。(その2に続く)