え、英語じゃない? 地元の人の会話に驚き

ニューオーリンズに着いて、初めて入ったガソリンスタンドでの出来事です。買い物を済ませてレジに行くと、そこにはすでに先客が。50代? と思しきおじさんとキャッシャーのお姉さんは顔見知りらしく、なにやら世間話をしています。その会話を小耳に挟んだわたしは、思わず「?}。ふたりは明らかに英語ではない、不思議な言語で会話をしていたのです。一緒にいたアメリカ人の友人(ルイジアナ州出身)にそのことを尋ねてみると、「ああ、あれはルイジアナ・クレオール語だよ」とのこと。このクレオール語、フランス語がベースになっているそうですが、言われてみれば確かにフランス語のようにも聞こえました。

英語だけじゃない? 地元の人が話すのはフランス語をベースにしたクレオール語 英語だけじゃない? 地元の人が話すのはフランス語をベースにしたクレオール語

独自の文化・言葉を有する「クレオール」

ところで「クレオール」とは、ルイジアナがフランス領だった頃の移住者を先祖に持つ人々、さらにその人たちが独自に発展させてきた文化や言葉のことを指します。彼らは英語・フランス語以外にも、「ルイジアナ・クレオール」語という特有のクレオール言語を話してきました。ちなみにルイジアナ州には、フランス系カナダ人の子孫である「ケージャン」と呼ばれる人たちが話す「ケイジャン・フランス語」も存在します。クレオール語がフランス語とはまったく異なる文法なのに対し、ケイジャンの言葉は標準的なフランス語と同様の文法を使用した、フランス語方言なのだとか。同じ州に住みながら、祖先によって別々の言葉を話すなんてとっても興味深いですよね。

独自の言葉もニューオーリンズの魅力

アメリカ南部最大の観光都市、ニューオーリンズ。フレンチクォーターをはじめとする人気のスポットはもちろん、独自の文化や料理(個人的にはガンボとジャンバラヤが好きです)もこの大都市の魅力です。しかしニューオーリンズを語るには、歴史とともに変化してきた「地元の人たちならではの言葉」も欠かせません。アメリカにいながら、英語だけでなくフランス語をベースにした独自の言葉を聞くことができるなんて、これぞニューオーリンズ旅行の醍醐味ですよね。もし時間があったら、ぜひ地元の人たちが集まるバーやレストランへ足を運んでみてください。そこでは彼らが日常的に話す不思議な言語を、間近に聞くことができますよ。多分何を話しているかはまったく分からないと思いますが・・・。