一度は正装して行きたい「メトロポリタン・オペラハウス」

「オペラ、バレエ、コンサートが楽しめるリンカーンセンター その1」からの続きです。メトロポリタン・オペラハウスの正面ファサードは、5つのアーチが印象的です。中に入るとロビーにはシャガールが描いた絵画が2点飾られているほか、豪華なシャンデリアも見ものです。夜になりロビーが明るくなると、外からでもその様子がよくわかりますよ。劇場の収容人数は着席で3788席。その他に200名近い立ち見も可能です。ここを本拠地とするメトロポリタン・オペラは、毎年9月下旬から5月の年間シーズンに約27のオペラ演目を上演するとか。遠いニューヨークでのオペラ上演ですが、日本では「METライブビューイング」として、全国の映画館で上映されているので、知っている方もいるのではないでしょうか? 日本でまず予習して、機会があったら本場で見るというのも良さそうですね。

各劇場やホールが開場となる夕刻は、リンカーンセンターの広場がにぎわう時間帯だ 各劇場やホールが開場となる夕刻は、リンカーンセンターの広場がにぎわう時間帯だ

アメリカを代表するバレエ団「アメリカン・バレエ・シアター」

また、このリンカーンセンターは、アメリカを代表する2つのバレエカンパニーの本拠地でもあります。まず世界最高峰のバレエ団のひとつである「アメリカン・バレエ・シアター」は、先にあげたメトロポリタン・オペラハウスで春季に8週間、デヴィッド・H・コーク劇場では秋季に公演を行っています。このバレエ団は、1980年代は芸術監督でミハイル・バリシニコフがいたことで有名ですね。またダンサーとしてバリシニコフがいた1977年製作のバレエ映画『愛と喝采の日々』でも、このバレエ団が舞台になっています。演目は古典バレエが中心ですね。少し古いですが、3時間に及ぶ1995年のドキュメンタリー『BALLET アメリカン・バレエ・シアターの世界』や、2000年の青春バレエ映画『センターステージ』も、このバレエ団を舞台にしています。

ニューヨーク・シティ・バレエ団の本拠地もここ

もうひとつのバレエ団は、「ニューヨーク・シティ・バレエ団」で、主劇場はデヴィッド・H・コーク劇場です。こちらはジョージ・バランシンやジェローム・ロビンズといった名振付け師による作品を上演したことでも知られています。設立者はバランシンで、『放蕩息子』や『真夏の夜の夢』などの上演が有名です。(その3に続く)