名前の由来となった、ワン・タイムズ・スクエアビル

「ニューヨークの観光地/マンハッタンの中心といえば、タイムズスクエアでしょう!」前編からの続きです。タイムズスクエアの名前の由来は、この三角地帯の北側の細長いビル(ワン・タイムズ・スクエアビル)が、かつてはニューヨークタイムズの本社だったことからつきました。ここに本社があったのは1904年から1913年までのことですが、移転した後もこの三角エリアはタイムズスクエアと呼ばれています。恒例の大晦日のカウントダウンも、このニューヨークタイムズが始めたと言います。通常、タイムズスクエアが映る時は、このワン・タイムズ・スクエアビルを中心としています。タイムズスクエアのエリアの中でも、特にその前にある広場の部分を「ダフィースクエア」と呼びます。ここには階段状の座席が設置されています。

この細長いビルがワン・タイムズ・スクエアビル。これがあるから、ここがタイムズスクエアだとわかる この細長いビルがワン・タイムズ・スクエアビル。これがあるから、ここがタイムズスクエアだとわかる

繁栄から凋落、そしてクリーン化という歴史

1920年代、大恐慌が起きる前のアメリカは空前の繁栄を示し、劇場街としてここタイムズスクエア周辺も発展しました。しかしその後、景気の凋落を受け、タイムズスクエア周辺は優雅なイメージから猥雑な繁華街へと変わっていきます。東京の歌舞伎町のような感じといったらいいでしょうか。私が、最初に行った80年代も、まだまだ風俗街の雰囲気は残り、治安は決していいとは言えませんでした。1990年代に入り、ニューヨークのクリーン化が進められ、タイムズスクエアから風俗店は一掃されます。また、タイムズスクエアのすぐ西側の8番街から先も、「ヘルズ・キッチン」と呼ばれる治安の悪い地域でしたが、この時期に再開発がされ、現在は高級住宅街に変わりつつあります。

現在は比較的穏やかな繁華街に

さて、アメリカだけでなく、世界中の観光客が集まるタイムズスクエア。2017年に訪れた時には、わたしには危険な印象はほとんどありませんでした。家族連れや大学生の若者も、普通に観光していました。周辺には映画館、ホテルやギフトショップ、レストランが並び、人通りも多く、ストリートパフォーマーもいます。また、警備の警官も常駐していました。地下は、地下鉄「タイムズスクエア - 42丁目駅」で、ここは各路線が集まる乗り換え駅になっているので、どこからでも行きやすくなっています。

ニューヨークの空気感を感じる場所

特に何を見るというわけではないタイムズスクエアですが、観光案内所や、割引ブロードウェイチケットの販売のTKTSがあるので、ついでに寄ってみるといいでしょう。周辺の見どころである、グランドセントラル駅やエンパイヤステートビル、ロックフェラーセンターへは、徒歩10分ほどです。私は2017年の訪問の際は、よくミュージカルを見に行っていたので、毎日ここを通りました。ニューヨークに行ってタイムズスクエアへ来ない人はほぼいないと思いますが、行けば「来た!」という実感が増しますよ。日本に帰国後の私のオススメは、タイムズスクエアをずっと映し続けるライブカメラのチェックです。行ったことのリアル感が薄くなりかけた時にこれを見ると、「ああ、あそこではまだ人が行き交っているんだ」と、あの場所の空気を思い出します。それでは、機会があれば、ぜひ行ってくださいね。
●タイムズスクエア・ライブカメラ www.earthcam.com/usa/newyork/timessquare/