伝統のジャズクラブがあるニューヨーク

ジャズファンにとっては、ニューヨークは行きたい海外の都市のひとつでしょう。20世紀初頭にニューオリンズで生まれたというジャズですが、その後大都市への黒人の流入とともに、シカゴやニューヨークで大きく発展していきます。特にニューヨークでは1920年代から多くのジャズクラブがオープンし、1940年代頃からビッグバンドだけでなく、小さなコンボ(グループ)でのクラブ出演も増えていきます。1920〜30年代にハーレムにあった「コットンクラブ」。1940年代にビバップジャズが盛り上がった「ミントンズ・プレイハウス」などには、のちに伝説となるジャズミュージシャンたちが数多く出演しました。1950年代にソニー・ロリンズやビル・エヴァンスなどが名ライブ盤を残した「ヴィレッジバンガード」、一流どころが出演していた「バードランド」などは、移転や再オープンなどを含め、今も営業しています。

ニューヨークのグリニッジビレッジにある「ブルーノート」。この日はロン・カーターが出演 ニューヨークのグリニッジビレッジにある「ブルーノート」。この日はロン・カーターが出演

日本にもお店がある「ブルーノート」

さて、今回紹介するのは日本にも支店がある「ブルーノート・ジャズクラブ(以下「ブルーノート」)」です。これは先に紹介した伝説的なライブハウスとは違い、ジャズの人気が全盛期を過ぎた後の1981年にマンハッタンのグリニッジビレッジに開店しました。ジャズクラブとしては後発組なので、日本でもネームバリューがあるようなサラ・ヴォーンやオスカー・ピーターソン、モダン・ジャズ・カルテットなどの大物をいきなり登場させ、一気に有名になったようです。そのフランチャイズ店がイタリアのミラノにあるほか、日本は東京と名古屋にあり、また、横浜のモーション・ブルー・ヨコハマも系列店です。今ではジャズの多様化に伴い、オーソドックなジャズ以外の演奏も行われています。

1日2〜3ステージの入れ替え制。終了時間に注意

さて、ニューヨークのブルーノートですね。場所はビレッジの中心部に近い131 West 3rd Street。地下鉄の駅からもすぐです。年中無休で、ライブは20:00と22:30の2ステージ。金・土曜日は翌0:30の回もあります。演奏時間は1時間10分程度なので、2ステージ目を見終わって出てくると24時近くなります。周辺は遅くまで人通りも多く、観光客も夜遊びしているエリアなので治安は悪くはありませんが、地下鉄が不安な方はタクシーを利用するか、送迎付きのツアーを選ぶと良いでしょう。(その2に続く)