- 大塚ばつ丸
- 大阪在住。欧米旅行も可能な日数が取れる夏休み、冬休みなどの時期は別として、一日の有給休暇を取るだけで行ける場所として回数を重ねるようになったのが韓国。趣味の旅行、映画、写真が結びついて、ロケ地を訪ねるホームページ「ばつ丸のロケ地を旅する」を始める。
出発エリアをに変更しました。
映画の中心になるのは、サンフランシスコ南東部の住宅地区
キアヌ・リーブスが主演した映画「スウィート・ノベンバー」は仕事しか頭にない広告代理店の社員ネルソン(キアヌ・リーブス)が謎めいた女性サラ(シャーリーズ・セロン)に「私の11月の恋人になってみない」と誘われるところから始まるひと月だけのサッド・ラブ・ストーリー。サンフランシスコが舞台になっているが、映画の中心になるのは市の中心部からはるかに離れた南東部の住宅地区。ここに主人公たちは住んでいる。
この「スウィート・ノベンバー」も「アメリ」「ユー・ガット・メール」などと同じ地域密着型映画のひとつかもしれない。実在する住宅やコーヒーショップが続々登場して、映画の現実感を高めてくれる。
「パシフィック・ハイツ」の舞台になった家
まず主人公たちが暮らすビクトリア調の建物はミズーリ街と18番街の交差点に面している。映画「ミセス・ダウト」でロビン・ウィリアムスが家政婦になって入った家もこんな感じ。この周辺はこういうビクトリア調の建物ばかりが並んでいる。ここから南東に1区画ずつずれたテキサス街と19番街の交差点にはマイケル・キートンらが出演した「パシフィック・ハイツ」の舞台になった家がある。
キアヌ・リーブスの座っていた場所
ふたりの家からわずか30mの距離にあるコーヒーショップ「FARLEY’S」。新聞や週刊誌も取り扱っている店で、大変リーズナブルな値段のせいか地元の客でにぎわっている。当然、近くに住むキアヌ・リーブスたちがここでコーヒーを飲むシーンも登場する。(写真中央にいる男性の席がキアヌ・リーブスの座っていた場所。)
ミッション・ドロレス公園
いかにもサンフランシスコらしいゴールデンゲート・ブリッジが見える海岸で犬を遊ばせた後、ふたりが「一日中屋外にいるのは親に無理やりアルカトラズ島に連れて行かれて以来かな……」などと話しながら散歩するのはミッション・ドロレス公園。芝生の向うにファイナンシャル・ディストリクトのビルをはじめ、サンフランシスコの街が広がっている。ラストシーンもこの公園で撮影されており、その場面で登場する路面電車の停留所もこの公園の脇にある。
FARLEY’S
映画の舞台になる住宅街とミッション・ドロレス公園。この2つの場所はどちらもサンフランシスコの中心街からは遠く離れていて、観光ツアーで訪れることはまずない。サンフランシスコ独特の雰囲気を味わえる貴重な場所としてお勧めしたい。
※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2007/10/31)
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