理解しがたい文化の違い

ブルームにある日本人墓地の続きです。2009年に日本人墓地にある墓石が破壊される事件が起こりました。原因は「Cove」という映画ですが、みなさんこの映画の内容をご存知でしょうか。これは、イルカ追い込み漁のドキュメンタリーであり、オーストラリアでは海洋保護の面から捕鯨、イルカ漁を嫌っています。また、ブルームと姉妹都市であった和歌山県との友好関係が姉妹都市継続をしないという結果を招きました。

博物館に展示されている日本人移民の墓石たち 博物館に展示されている日本人移民の墓石たち

太平洋戦争で日本軍が攻撃した歴史

戦争の影響は最も古いもので1942年に日本軍がダーウィンやブルームへ進撃したものがあり、飛行機による爆弾投下や潜水艦から魚雷発射によって、ブルームを始めオーストラリア北部の海岸沿いは襲撃を受けた過去があります。これらの歴史や文化の違いによって、日本人墓地での破壊行為が発生したのでしょう。この破壊された墓石たちは修復されたものの、ものによっては修復ではなく別の場所で保管されています。

訪れて知る日本人移民の生活

ブルームの歴史博物館には町の発展について用いられた道具や文化、産業の中心であった真珠に関連した様々なものが展示されています。前述した破壊された墓石はこちらにたくさん並べられているのですが、激しく損傷した墓石は修復されることなく、ひっそりと置かれているだけです。一方、ここでは潜水の道具や日本人が使った日用品、名産の真珠や貝殻を日本人らしく加工したものが並べられ、当時の生活を知ることができます。

過去に囚われない今のブルーム

悲しい歴史があったにも関わらず、現在ブルームで開催されている年間イベントのひとつに日本の名前が付いたものがあります。それは「Shinju Matsuri(真珠祭り)」です。墓石の破壊があった年は懸念されていましたが、現在は毎年開催されているもので、専用ホームページがあります。赤道を越えて移民した日本人の歴史に触れに、ブルームへ訪れてみましょう。