オーストラリアの多様な自然

オーストラリアは世界で6番目に面積が大きい国なので、広大な国土には様々な気候が存在しています。オーストラリアの自然となると、どうしても「アウトバック」と呼ばれる、大陸中央部に広がる砂漠地帯のイメージが強いようです。実際、国土のかなりの部分がこの「アウトバック」なのですが、熱帯に属するジャングルから、南極からの風が吹き付けるタスマニアの草原まで、緯度にすると南緯10度から44度の広い南北の間に、多様な自然が見られる土地なのです。

ケアンズ近郊に広がる熱帯雨林は世界最古の森。オーストラリアの大自然へ! ケアンズ近郊に広がる熱帯雨林は世界最古の森。オーストラリアの大自然へ!

海だけでなく、陸にも広がる世界遺産

乾燥しイメージとは別世界のオーストラリアが見られるのが、東海岸の北東部のクイーンズランド州。ここも少し内陸に入ると乾燥した土地が広がるのですが、海には世界自然遺産である、世界最大のサンゴ礁「グレートバリアリーフ」が広がっています。また、このサンゴ礁に沿った陸側には深いジャングルが連なり、「ゴンドワナ多雨林群」と「クイーンズランドの湿潤熱帯地域」という2つの世界自然遺産に登録されています。人気のリゾート地であるケアンズは、この「湿潤熱地帯」の玄関口となっています。

なぜここが世界最古の森と呼ばれるか

ケアンズ空港から北に向かって車で1時間ほどで、デインツリー国立公園の入り口にあたるモスマンという小さな町に到着します。この町の北に広がる広大なジャングルは「世界最古の森」と呼ばれています。地球上のほとんどの場所は大陸移動、地殻変動による隆起や沈降のため、環境が大きくかわり、そこに生息する動植物は変化しています。ところがこの場所は、一億年以上もほとんど環境が変っていないという奇跡の森。気の遠くなるような世代交代を経た現在の姿は、地球上を恐竜が闊歩していた頃の森の姿とそれほど変わっていないとは、本当に驚きです。

危険の少ないジャングルで太古の地球に出会う

獰猛なジャガーとか大蛇でもでてきそうな雰囲気の鬱蒼としたジャングルですが、ありがたいことにオーストラリの森には、危険な動物はほとんどいません。水辺にはワニがいるので注意が必要ですが、陸地であれば大丈夫。唯一危険とされるのがカソワリー(ヒクイドリ)という大きな鳥ですが、めったに出会うことはありません。ガイドとともに森を歩くツアーに参加すれば、1億年前の地球の姿を目にすることができるでしょう。