- 林カオリ
- オーストラリア・シドニー在住。1997年よりシドニーに暮らし始め、日本とオーストラリアの両国にて、各種媒体に現地情報や留学関連記事、タウン・インフォメーション等を執筆。夫とオーストラリア原産のオカメインコ5羽と同居中。興奮すると関西弁なまりの英語でまくし立てる「怪しいアジア人妻」として、近所の注目を集めている(?)。
出発エリアをに変更しました。
ワイナリーのヴィンヤードには収穫シーズンになると、辺り一帯が葡萄だらけに。この葡萄のできが、今年のワインの味を決める
日本ではまだまだヨーロッパ産のワインが根強い人気を誇っているが、ワイン通を名乗る方は、ぜひ一度、オーストラリアワインをお試しあれ。オーストラリアワインはヨーロッパでは人気の的。本場のフランスやイタリアからも大絶賛されるおいしさなのだ。
ワイン造りの歴史こそ浅いが、豊富な種類とバラエティに富んだ価格設定、そして予想をはるかに凌ぐそのおいしさ。美しい水と太陽の恵みに守られたこの豊かな台地で育つ葡萄がおいしくないわけがない。今やオーストラリアワインは世界のトップと肩を並べる良質ワインなのだ。
広大なエリアに広がる見渡す限りの葡萄畑。シドニーから車でわずか数時間で、こんなにのどかなエリアに到着。この美しい田園風景もハンターバレーの魅力のひとつだ
オーストラリアにはワイナリーが多数あるが、その中でももっとも有名なワイナリーのひとつに、ニュー・サウス・ウェールズ州のハンターバレーがある。ハンターバレーはオーストラリア最古のワイン生産地として知られ、巨大な有名ワイナリーから小さなブティックワイナリーまで、大小の約70件のワイナリーがひしめいている。この巨大ワイナリーはシドニーから車で約2時間半。日帰りでも十分にワイナリーめぐりを楽しむことができる。
ハンターバレーでしか購入できないお宝ワインのひとつ。ワインの中でも特にスパークリングの製造に力を入れているピーターソン・ハウスのスパークリングシラズ(約2800円)
季節を問わず、国内外からの観光客でにぎわうハンターバレーでは、多数のワイナリーが無料のワインテイスティングサービスを実施している。ワインテイスティングでは、小さなグラスでほんのひと口、ワインを試飲することができる。しかし、ひと口といってバカにする事なかれ。調子に乗ってガンガンいくと、あれよあれよという間に足もとがおぼつかなってしまう。ここハンターバレーには、日本に輸入されていないワインはもちろんのこと、オーストラリア国内でもここでしか手に入らないハンターバレーならではの秘蔵ワインも。気に入ったワインが見つかったら、ワイナリーから日本の自宅に直送してもらうこともできる。
シドニー出発の日帰りワイナリーツアーを利用すると、シドニーからバスで送迎が付き、いくつかのワイナリーを回ってくれる。日本語ガイド付きのツアーなら約15000円前後で参加可能。ワイナリーツアーは現地の観光情報センターやホテルのツアーデスクなどで簡単に申し込むことができる。個人的にレンタカーを借りてワイナリーに行くこともできるが、日本と同様にオーストラリアでも飲酒運転はご法度。運転手はおいしそうなワインを目の前にして指をくわえることになる。レンタカーでワイナリーめぐりを楽しむなら、ぜひハンターバレーに一泊して、心おきなくワインを味わいつくそう。
■ Hunter Valley Wine Country Tourist Informaiton Centre
(ハンターバレー観光情報センター)
住所:455 Wine Country Drive,Pokolbin NSW
電話番号:+61-2- 4990-0901
URL:http://www.winecountry.com.au/
開館時間:9:00〜17:00
その他:ハンターバレーの入り口にある観光インフォメーションセンター。
現地に着いたら、まずここでワイナリーの情報をチェック
※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2007/08/20)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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