- 林カオリ
- オーストラリア・シドニー在住。1997年よりシドニーに暮らし始め、日本とオーストラリアの両国にて、各種媒体に現地情報や留学関連記事、タウン・インフォメーション等を執筆。夫とオーストラリア原産のオカメインコ5羽と同居中。興奮すると関西弁なまりの英語でまくし立てる「怪しいアジア人妻」として、近所の注目を集めている(?)。
出発エリアをに変更しました。
海の安全を見守るたくましいライフセーバーたち。BONDIのロゴが入ったスイムウェアもキマってます。しなやかな肉体の美しい美女ライフセーバーも多数
オーストラリアには国中のいたるところにビーチがありますが、その中でも最も有名なビーチのひとつが、このボンダイビーチ。シドニー中心部から車でわずか20分の場所に位置しながら、都会のビーチとは思えない透明な美しさです。
その美しい海でひときわ目を引くのが、たくましい体つきのイケメン軍団。そう、オーストラリアの夏の名物、ライフセーバーたちです。世界で始めてライフセーバーが誕生した場所として知られるボンダイビーチには、今年で結成100年目を迎える名門ライフセービングクラブがあり、腕に自信のあるイケメンたちがこぞって所属しています。
世界初のライフセービングクラブの拠点。ライフセービングの数々の大会のタイトルを抱え持つ押しも押されぬ名門クラブ
ライフセーバーは基本的にボランティアの有志軍団。平日は普通にオフィスで働いている人がほとんどです。そして、週末になるとその鍛えられた肉体でボンダイの海を守るのです。オーストラリア国内に10万人を超えるライフセーバーたちの原点だけに、ボンダイのライフセーバーは見た目だけでなくレスキューの腕もピカイチ。数多くの大会で多くの賞を獲得しています。また、ボンダイにはこのボランティアのライフセーバーのほかに、プロのライフガードたちも。ライフガードは週末だけでなく、平日もビーチで安全に目を光らせています。厳しい訓練を終了し、ライフセーバーとなったオーストラリアの海の男たちは、一様にカッコイイ。ビーチの美しさだけならぬ、ライフセーバーの身体の美しさにもつい目を奪われてしまいます。
危険な波の裂け目を知らせるサイン。毎日波の様子をうかがって、ライフセーバーが砂浜に看板を立てます。ここで遊泳はご法度!気をつけて
1キロにわたる白砂のビーチは2000年シドニーオリンピックのビーチバレーの会場になりました。また、サーフィンのメッカとして知られ、オーストラリア国内だけでなく、世界中のサーファーたちがビーチに集まります。オーストラリアの海は日本に比べてかなり波が高く、サーファーたちにはたまらない環境ですが、それだけに危険も多いのも事実。ボンダイビーチの北側は比較的波が穏やかで子供が遊べるプールなども設置されていますが、ビーチ南側は大波が押し寄せるスポット。有名な離岸流が待ち受けていますので、よほどサーフィンの腕に自信がある人以外は避けたほうが無難。また、一般の海水浴なら、赤と黄色の旗で記された安全エリアで。このエリアでは常にライフセーバーたちが目を光らせています。
ビーチにあるカジュアルなレストラン。水着のままでOKなので便利。ちなみにビーチでは缶ビールなど、自前のアルコールを持ち込むのは禁止。飲みたい時はレストランやパブを利用しましょう
ボンダイビーチはその美しい海と素晴らしいロケーションから、多数のTV番組やイベントの舞台となっています。シドニーの中心部からボンダイビーチまでの14キロを駆け抜ける毎年恒例の「シティ・トゥ・サーフ」には約6万3000人が参加するビックイベント。その他、毎年1月の短編映画フェスティバル、6月の環境デーフェスティバルなど大型の催しものが続々。クリスマスには波乗りをするサンタも登場し、ビーチは最高潮に盛り上がります。また、ビーチ周辺には美しい海を眺めながら食事ができるお洒落なレストランやパブがずらり。サーフブランドや人気のスイムウェア専門店など、注目のショップもたくさんあります。美しいビーチとライフセーバーの男ぶりを肴に、海沿いのレストランでワインでも楽しんでみては?
■Bondi Beach(ボンダイビーチ)
アクセス:シドニー市内中心部から東へ約7キロ。市内からはボンダイビーチ行きのバスに乗り、約20分。電車の場合、シドニー中心部のタウンホール駅、マーティンプレイス駅、セントラル駅などから、イースタンさバーブ行きの電車に乗り、終点のボンダイ・ジャンクション駅で下車。駅より徒歩またはバスでビーチへ。
URL:www.bondivillage.com/
※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2007/11/27)
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