クライストチャーチの復興はどうなっているのか?

2011年2月、ニュージーランドの南島で大地震が発生し、日本人の方もお亡くなりになりました。まだみなさんの記憶には新しいはずです。あれから5年。人口30万人を超えるニュージーランド第2の都市クライストチャーチの現状はどうなのでしょう。南島には「世界で最も美しい星が見られる」と人気のテカポ湖があり、ここに行くには、クライストチャーに立ち寄る必要があるのです。しかし現在、日本からの直行便はなく、オークランド経由などを利用するしかありません。宿泊はホテルやモーテル、アパートメントと多様で、宿泊で不自由することはありません。名物のトラムも運行再開、被害を受けなかった植物園や、市内を一望できるゴンドラは、従来通りです。2015年に再オープンしたクライストチャーチ・アートギャラリーには、2016年6月、建物の屋根に、手の甲に人面のあるオブジェが取り付けられ、話題を呼んでいます。

日本人設計による紙の大聖堂(仮)とクライストチャーチ大聖堂

日本でもテレビで放映されましたが、地震でクライストチャーチのシンボル、クライストチャーチ大聖堂が半壊してしまいました。人に祈りの場所は必要です、とくにこんな災害の時には。そこで、いち早く仮の大聖堂が建てられました。設計は日本人建築家の坂茂氏。三角形の可愛らしい大聖堂は、なんと紙で作られたものです。日本人なら、世界遺産に登録されている白川村五箇村の合掌造りの家を思い出すでしょう。形がそっくりなのですね。坂氏は阪神・淡路大震災の折にも紙の教会を作っています。壁の下部から採光がとられるほか、正面ファサードにはステンドガラスのような色とりどりのガラスがはめ込まれ、内部はやさしい明るさに満ちています。本物の大聖堂が、修復か、建て直しかでなかなか正式決定できない中、こちらの仮設教会が多くの人を集めています。

クライストチャーチを応援しよう!

町はまだ復興途上です。建設中の建物が多い中、空き地のままになった場所も散見します。工事中の遮蔽板には、芸術家たちが絵を描いて、町の雰囲気を和らげてくれます。昼間はレストランやカフェもオープンし、賑やかさが戻りつつあるものの、夜食事をする場所を探すのは大変です。こんな部分に、観光面での不便さがあるようです。ただし交通網は問題なく、新しい施設もオープンしています。中心部のニューリージェントストリートは、以前の姿に修復されましたし、近くには子供たちのアイデアで無料の遊具で遊べる公園「Margaret Mahy Family Playground」ができ、子供たちの歓声が町に活気を与えています。コンテナショッピングモールの「Re:Start」は人を集め、2017年にはエイボン川沿いの「The Terrace」や中心部のBNZセンターがオープンする予定です。日本人のファンも多いクライストチャーチ、今後も応援し続けたいですね。