- 成田友佳
- 兵庫県出身。大学院で化学を専攻し、一部上場企業の研究職に就くが、30歳を前に会社を退職し、オーストラリアで2年間のワーキングホリデーへ。ビザ失効後、世界放浪を始める。海外では、旅行のち滞在。現地の当たり前が日本の非日常であり、発見することを生き甲斐にしている。
出発エリアをに変更しました。
夏でも雪の残る山々。マウントクックでハイキング
ニュージーランドの最高峰のマウントクックは南島に位置し、標高は3754mです。このマウントクックが位置する「アオラキ/マウントクック国立公園」は、世界遺産に指定されています。国立公園なので、ハイキング用の道が整備されており、長短数か所のルートがあります。ハイキング途中には、山の植物や雪山を横目に、楽しみながら歩くことができます。「ビジターセンター」には、クックマウンテン登山の歴史や道具の展示も行っています。
ビジターセンターや宿泊施設のある村から、ハイキングコースのスタート地点までは、数kmの距離があり、車で移動します。ニュージーランドでは、レンタカーやキャンパーバン(キャンピングカーのバンタイプ)で旅行するのが主流です。ハイキングコースの入り口には、看板状のルート案内があるだけで、紙の地図はありません。それらは宿泊施設やビジターセンターで購入する必要があります。
私が選択したルートは、「フッカー・バレー・トラック」というもので、フッカー川に沿って、マウントクックに近づくルートです。谷間の風は、強く冷たいので、防寒の準備が必須です。ルートの始めは、木でできた遊歩道が続いていましたが、徐々に砂利の歩道に。釣り橋も3か所あり、進むにつれて草木の様子が変わっていきました。アップダウンは、そんなにありませんので、ゆっくり自分のペースで楽しんで歩けます。他の山々に隠れていたマウントクックもチラチラ見えて、近づいてきます。
このルートは、ハイキングルートとしては、フッカー湖までです。湖畔からは、マウントクックの壮大な姿が拝めることができました。夏でしたが、雪をかぶっていました。フッカー湖には、大量の氷が浮かんでいます。これは、山から滑り落ちてきた氷河です。巨大な氷河ではないけれども、この氷河は、山々を削って今の景色を作り出しています。この山々は、「サザンアルプス」と呼ばれています。日本アルプスで物足りないみなさん、南半球のサザンアルプスにハイキングに来てください。
※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2015/02/21)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
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