巨大な海鳥が繁殖する場所

ニュージーランド、南島の南東の都市ダニーデン近郊にあるオタゴ半島には、他にも貴重な見所があります。それは、アホウドリの繁殖地です。人が生活する町の近郊に存在する場所としては、とても珍しいものです。この鳥は、翼を広げると3m以上にもなり、卵も巨大。雛の大きさはサッカーボールよりも大きく、約100kgもあるのだとか。飛ぶときは、羽ばたくのではなく、向かい風を受けてグライダーのように飛びます。

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ゴルフで使われる名前、その理由は

アホウドリの英語名をご存知ですか? 英語名は「アルバトロス」です。ゴルフをされる方は、聞き覚えありませんか?ゴルフで1コースを-3スコアでカップインした場合、「アルバトロス」と言い、-2スコアは「イーグル(鷹)」です。そう、ゴルフのスコアを別の言いまわしとして、上手に飛ぶ鳥の名前がつけられています。即ち、アホウドリは鷹よりも飛び方が上手だと認識されているのですね。

日本語名、かわいそうな命名理由

アホウドリというのは、和名です。漢字で書くと「阿呆鳥」です。江戸時代、ある島にアホウドリが大量に繁殖していました。しかしこの鳥は、人間や他の動物を恐れず、人が近づいても逃げなかったということから、「アホウドリ」とかわいそうな名前がつけられました。食料として、人間に乱獲されたため、日本でも絶滅危惧種として扱われています。飛ぶのは上手だけれども、他の生き物に対して、警戒心がないので逃げないのです。

アホウドリの繁殖施設へ

このオタゴ半島では、アホウドリの繁殖を保護、支援しています。半島の急斜面にアホウドリの営巣地があり、その急斜面全体を厳重なフェンスで囲い、人間および野犬の侵入を防止しています。保護施設への入場料を払ってレンジャーの指示に従い、遠くからそっと観察します。そこには、アホウドリの生態について、様々な説明パネルなどがあります。私が訪れたときは、卵をかかえるアホウドリだけ、見ることができました。みなさん、私に代わって飛行しているアホウドリ、または雛を見に訪れてみてください。