熱泉を訪れるウォーキング

ニュージーランドで2番目に大きい湖、ロトルア湖沿岸の町ロトルアは、硫黄の匂いが漂う温泉の名所です。ここから南に27kmの場所には、「ワイオタプ・サーマル・ワンダーランド」(以下ワイオタプ)という景観保護地区があり、地熱活動エリアが開放されています。そこでは、ウォーキングルートが設けられ、大小のクレーターから熱泉が湧き出す様子を楽しむ事ができます。それぞれの熱泉には、ユニークで様々なが名前がつけられています。

温泉の町ロトルア、色とりどりの熱泉が湧くワイオタプ・サーマル・ワンダーランド 温泉の町ロトルア、色とりどりの熱泉が湧くワイオタプ・サーマル・ワンダーランド

多くの人が朝10:15を目指す

町からこのワイオタプへの道は、9:30ごろから混みあいます。というのも、毎朝10:15に「レディ・ノックス・ガイザー」という人工間欠泉から温泉が噴出するからです。吹き上げるお湯の高さは10〜20mになり、かなりの迫力があります。「人工」というのは、間欠泉に石鹸を投げ込み、人為的にお湯を噴出させるからです。そのため噴出時間の10:15に合わせて、観光客が殺到するのです。

ユニークな形、色、大きさ、そして名前

人工間欠泉の見学後は、ウォーキングルートを散策をしましょう。所要時間が30分、40分、75分と3通りのルートがあり、私は最も長いものを選んでのんびりと熱泉巡りをしました。硫黄、酸化鉄、ヒ素などの天然化学物質によって黄色、赤銅色、緑色に変化した泉は、「悪魔のインク壷」、「レインボークレーター」などとユニークな名前がついているものもあります。ほかにも炭酸ガスを吐き出す最大の泉「シャンパン池」、ヒ素によって不思議な色をした泉「デビルズバス」、鉱物が混ざり様々な色を見せる「画家のパレット」などがあります。

熱と地形を活かして生活する動物もいる!

もくもくと湯気が立ち上がる大地や熱泉はいくつもあり、風向き次第では視界が遮られる場所もあるほどです。多くの熱泉を過ぎ、陥没してできた穴にある熱泉にたどり着きました。深さ10mはあるとても大きな穴です。その穴へ向かって何か黒い物体が空から飛び込んで来ました。よく見るとそれは鳥でした。人が近づけない、熱泉で適温に暖められた穴の中の壁に巣を作って生活しているようです。有毒ガスがなければ、子育てに最適でしょう。地熱地帯という自然の景観、そして動物が共存するこのワイオタプへお散歩してみませんか?