年中無休、無料の広大な植物園

ニュージーランドの首都、ウェリントンは北島の南に位置し、海と山に囲まれた気持ちのいい都会。政治と文化の中心地でありながら、自然あふれる魅力的な町です。着いた途端、なんだか町が明るい!とうれしくなりました。滞在して私がいちばん心に残った場所は、ウェリントン植物園(Wellington Botanic Garden)です。25ヘクタールの広大な敷地を誇り、山の上から広がっているので、植物はもちろん、素晴らしい景色を楽しむこともできるんですよ。しかも無料。年中無休で開放され、日の出から日没まで開園しています。

山頂からのパノラマのあと、散策スタート!

アクセスも簡単。町の中心にある通り、ラムトン・キーにあるケーブルカー乗り場から、ケーブルカーに乗りましょう。最終駅を降りると、植物園の入口があります。ここから植物園を通りながら、歩いて下山してくるのが王道のパターンのようです。私はたまたまケーブルカー駅とは離れた場所にいたので、行きも徒歩で登ってみました。ちょっとハードな坂もありましたが、自力で登ったと思うと、景色も格別。ウェリントンの町とハーバーが一望でき、本当に徒歩でこれだけの高さを登ったのか不思議なくらいでした。パノラマを堪能したあとは、「ダウンヒル」のコースを降りていきます。

ケーブルカーで山頂に登れば、ウェリントンの景色が一望できる ケーブルカーで山頂に登れば、ウェリントンの景色が一望できる

山を歩きながらの植物観察

この下りコースの散歩が本当に楽しかったです。そこ自体が山なので、目にするものがリアルでワイルド。19世紀中ごろに造られたという歴史ある植物園には、膨大な種類の植物のほか、太古の森のようなエリアもあり、探検気分でわくわくしました。まわりに観光客がぞろぞろいるわけではなく、山のなかを歩いていくので道に迷わないか不安になりがちなところ、地面にルート案内のイラストがポツポツと描いてありました。それをたどっていけばOKなので、わかりやすく、安心して進めましたよ。たっぷり森林浴をしながら、いくつもの花を愛で、ときにベンチでひと休み。とてもぜいたくな散歩でした。

こんなワイルドな植物に囲まれて休憩ができるんです こんなワイルドな植物に囲まれて休憩ができるんです

ウェリントンの豊かさを実感

園内には見どころがいっぱい。新旧さまざまな種類のバラが咲くノーウッド・ローズガーデンや、熱帯・温帯植物が見られるベゴニア・ハウスなど、変化に富んだ花々が楽しめます。その他、ヘンリー・ムーアをはじめとした有名アーティストたちの彫刻作品もあれば、国内最大級の天文観測施設、カーター天文台も園内にあり。じっくり見ていたら1日かかりそうです。山歩きを楽しみ、ふもとに降りれば、そこは人と車が行き交う町の風景。そんなウェリントンらしいコントラストを実感できる植物園、天気のいい日にぜひ訪れてみてくださいね。

よく手入れされた美しい花々。心が癒されます よく手入れされた美しい花々。心が癒されます