ゴロカは山の中にある

パプアニューギニアの首都、ポートモレスビーから飛行機で1時間10分。ニューギニア島を横断するオーエンスタンレー山脈の中にゴロカはあります。標高約1600メートル、周囲には4000メートル級の山々がそびえるこの山岳の町の人口は2500人。ほんの小さな町なのですが、毎年9月16日の独立記念日前後に開かれるゴロカショーは、今や世界中に知られるほどで、多くの観光客がこのショーを観るために集まってきます。日本でパプアニューギニアなどの振興につとめる「南太平洋諸島センター」によりますと、パプアニューギニアは、首都ポートモレスビーの治安の悪さから、自由旅行は奨励できないものの、ツアー旅行なら十分楽しめる環境が整ってきています。ゴロカショーを観るツアーも催行されるようになり、安心して旅行できるようになっています。正式なゴロカショー以外の時でも、観光用のゴロカショーが、ツアーに合わせて開催されます。

これはすごい! 1度は見たいパプアニューギニアのゴロカショー! 祭典は毎年9月16日前後 これはすごい! 1度は見たいパプアニューギニアのゴロカショー! 祭典は毎年9月16日前後

ゴロカショーとは?

ゴロカショーが始められたのは、1956年のこと。当時はまだオーストラリア領だったのですが、各地に散らばっていた「キアップ」と呼ばれる白人の行政官たちが、それぞれの地域の素晴らしさを誇るために始めたお祭りです。すなわち「俺のほうのファッションが凄いだろ」、「いや俺の羽のほうがカッコいいだろ」など自慢合戦だったようです。反面、ニューギニアでは800もの民族がおり、しかも互いに独立心が旺盛で、まとまることがなかった。それをこの祭を介してまとめようという政治的な思惑もあったようです。地元の人たちも大いに盛り上がり、この祭りのために、道路を作ったり、はるばる遠くから参加する民族が現れるなど、現在、7〜80近い民族が集結、「シンシン」と呼ばれる踊りと、衣装を競い合うのです。当初は順位を決めていたのですが、喧嘩に発展したために、現在では勝敗はつけないようになっています。

俄然人気のマッドメン

ゴロカショーはそれぞれの民族で10名以上の人たちが参加するので、1000名近い人たちがこの村にやってきます。祭は週末の3日間。極楽鳥の羽を冠にした人たちや、色鮮やかなペイントで体を塗った人、ミニスカートをはいた男たち、ペニスケースを誇らしげに付けている男たちもいます。女性も上半身裸だったり、鮮やかな衣装を身に付けている人もいます。人気のマッドメンと呼ばれる仮面をかぶった集団や、灰を塗りたくったグループ、毎年地元の人と一緒に参加にしている日本人などの姿も。笛の音や太鼓の音が響いています。夜には練習する人たちもいるので、24時間賑やかです。3日目ともなれば、酔っ払ってぶっ倒れている人たちや、祭の最後は、ゲートが取り払われて、参加していない人まで雪崩れ込む騒ぎになります。混乱に乗じて、カメラや財布を盗む人もいるので要注意です。実に楽しいゴロカショー。ぜひ1度、訪れてみたいものですね。