事件例を知っておくべし

アルゼンチンの首都ブエノスアイレスは、観光都市であるにも関わらず、観光客を狙った犯罪が多い町です。南米の治安に対するイメージから、多くの日本人は危ない場所と考え、海外旅行保険を準備すると思います。しかし、重要なのは、事件に遭わないために、どのような犯罪例があるのかを知っておくこと。今回は私が現地で実際に見聞きした事件例を紹介しましょう。

教えて! ブエノスアイレスの治安、代表的な盗難例はこれだ! その1 事件例 教えて! ブエノスアイレスの治安、代表的な盗難例はこれだ! その1 事件例

何かをふりかけられたら危険信号

一人で歩く観光客がよく遭う盗難が、「ケチャップ強盗」です。犯行はグループで行います。まず犯人Aがケチャップやシェービングクリームを旅行者にふりかけてきます。次に犯人Bが「汚れを拭いてあげる」と声をかけて旅行者のカバンやカメラをつかみ、そのまま逃走します。犯人Cは「あっちに逃げた」と逆方向を指さし、どこかで待機している犯人Dは犯人Bが盗んだものを受け取ります。昼間でもこの事件は発生しているので、何かをふりかけられたら一目散に逃げましょう。

初老の女性だからといって安心できない

演劇や夜景を見たり、バーやレストランでお酒を飲んだりして、ホテルへの帰りが遅くなることがあります。そんなときは、迷わずタクシーで戻りましょう。なぜかというと、夜になると初老の女性が旅行者のカバンを狙うという手口があるのです。特に男性旅行者がターゲットで、まずケチャップ強盗のように話しかけてきて、カバンをつかんできます。男性旅行者は相手が女性とあって、暴力はふるえません。犯行に及んだ女性は盗むまで諦めず、盗んだ後は他の共犯者にカバンを渡し、闇夜に消えてしまいます。

犯人はプロフェッショナル

パスポートが入ったカバンを盗まれると一大事ですよね。犯人は、パスポートの国籍がアジアの人のパスポートであれば、素知らぬ顔をしてチャイナタウンやアジア系のレストランにパスポートを届けます。金目のものは戻ってきませんが、パスポートは返ってくるのです。しかし100%ではありません。楽しい旅行をするため、しっかり事件例を知り、外務省安全情報サイトなどを確認し、用心をしましょう。(その2へ続く)