人類の大移動は、南極圏近くまで到達

かつて人類の大移動は、南米最南端の極寒の大地にまで到達しました。人類の大移動とは、アフリカ大陸で二足歩行を始めた人類が、新たな大地を求め、ヨーロッパ、中東を経てアジアへ。当時陸続きであったユーラシア大陸から北アメリカ大陸へ徒歩で移動し、さらに北米から南米へと移動した説です。この移動は、南アメリカ大陸の最南端である「ホーン岬(チリ領土)」にまで達したと言われています。これを調査したのは、なんとテレビ東京のドキュメンタリーチームです。

極寒の地ウスワイア。そこに住んでいた先住民族は、裸族のお笑いだった? 極寒の地ウスワイア。そこに住んでいた先住民族は、裸族のお笑いだった?

大移動を終えた民族の記録

人類は1万年前には、この南米最南端の土地にたどり着きました。そこで生活を始めた「ヤーガン族」または「ヤマナ族」は、19世紀まで独自の文化を築いてきました。その特徴的な文化の中、最も驚くべき内容があります。それは、裸族であったということです。極寒の大地にて炎で暖を取る彼らは、衣類を纏っていなかったのです。体をしっかりと温め、男性はアザラシを狩り、女性は甲殻類を採取して食べ物を確保していたそうです。

彼らは何故、姿を消してしまったのか

ヨーロッパから訪れた人々は、このヤーガン族と交流を持ち、極寒の大地で生活をする彼らに衣類を提供、使い方を教えたそうです。しかし、衣類の着用方法だけであり、洗濯を知らなかった彼らは、ヨーロッパから気づかぬうちに持ち込まれた疫病で数が激減したそうです。裸族ですが、体に直接模様を描いて、なんともかわった帽子をかぶった写真が残っています。強い身体のヤーガン族ですが実は、とてもユニークだったのかもしれません。

ヤーガン族、最後の生き残りはチリ国民

記録としてヤーガン族最後の末裔は、チリの女性であったそうです。そのため、ヤーガン族は、チリの先住民族とされています。しかし、世界最果ての大地の先住民族でもあることから、アルゼンチン最南端の都市「ウスワイア」にも博物館があります。小さな博物館ですが、訪れてみる価値があります。チリまはたアルゼンチンの最南端へ旅行する際には、ぜひとも博物館へ訪れて見てください。彼らがかつて存在していたことを証明する記録写真に、目を疑うでしょう。