何もない? 首都ベルモパン

サン・イグナシオを出たバスは、カリブ海に面したベリーズ・シティを目指しますが、その前にこの国の首都ベルモパンで途中下車です。この国の実質的な中心は、人口や経済規模からいってもベリーズ・シティなのですが、この町は度重なるハリケーンの被害を受け、英領ホンジュラス時代の1971年に政治機能を内陸のこの町に移しました。で、どんなところだろうとバスを降りてみたのです。しかし食堂や商店、政府の施設などはあるのですが、繁華街がありません。20分ほど歩いた所に、ようやくホテルとショッピンセンターがありました。人口は約1万2千人。首都というより、大きな大学の構内のような雰囲気でした。

中米の穴場スポット? 知られざる小国ベリーズへ!(その2)首都ベルモパンとベリーズ・シティ 中米の穴場スポット? 知られざる小国ベリーズへ!(その2)首都ベルモパンとベリーズ・シティ

他の中米諸国と人種構成が異なるベリーズ・シティ

ベルモパンからベリーズ・シティへは約80km。バスで1時間半の道のりです。ベリーズ・シティは人口5万人。今までとは違い、さすがに町らしくなってきました。ビルも見えるくらいです。とはいえ、それほど大きくはなく、中心部は徒歩圏です。バスターミナルから10分ほど歩き、付近に安宿が何軒かあるというスイング橋を目指します。外を歩く人の約半分は黒人で、周辺の中米諸国のメスティソ系(スペイン人とインディオとの混血)とは雰囲気が異なります。ベリーズ人の25%はアフリカから連れて来られた黒人の子孫、そして6%がガリフナと呼ばれる黒人とカリブ族との混血です。農村部はメスティソ系が多いので、都市部に入ると自然に黒人の比率が高くなってきたことを感じます。また、ベリーズは昔から台湾を承認していることから、華僑(おそらく台湾系)の姿も目につきました。

日曜日にはほとんどの店がお休み

物価が高いベリーズ、大したことがない安宿でも、日本円にして2000〜3000円はしました。それでもすくそばは海、ということで少し開放的な気分に。何か食べようと思って町に出てみたものの、ほとんどの店が閉まっています。町を歩いている人もほとんどいません。その日は日曜日で、ベリーズ・シティでは日曜日にはほとんどの店が閉まってしまうのです。閑散とした町の中、ようやく見つけたレストランは、華僑の経営する中華レストランでした。中に入ると、ここしか開いていないのでなかなかにぎわっていました。いや、どうやら地元の人はビールを飲みに来ているようです。

コロニアル建築が残るベリーズ・シティ

下町といったスイング橋の北側から橋を渡り、かつての総督官邸やカテドラルのある町の南側へと歩いていきます。といっても町が小さいので、橋を渡ってほんの5分足らずで目的地に着いてしまいます。木造に白いペンキを塗った家々が並ぶ感じは、映画で見たアメリカの田舎町のようです。しかしメンテナンスが悪いのか、それとも毎年のように被害を与えている台風のせいなのか、くたびれて、いやヨレヨレといったほうが近い家が多いのが印象的でした。見たところ外国人旅行者の数も少なく、観光名所のないこの町をみんな素通りして、カリブの島々へ直行するようです。私も1泊して、そうすることにしました。(その3へ続く)