スペインから独立後も繰り返された戦争

南米の国々は、かつてスペインやポルトガルの植民地でした。18世紀前半には各地で独立運動や独立戦争が起こり、ボリビアはこの独立運動の英雄であるシモン・ボリバールから援助を受けたスクレ将軍の指導のもとに独立を成し遂げました。この当時、ボリビアの国土は太平洋沿岸まで広がっており、海への玄関口があったのです。ボリビアは海岸地帯警備のため海軍が設立したのですが、1879年にチリ硝石採掘権を巡ってチリとの争いに敗れ、太平洋沿岸の国土を失いました。しかし、その後も海軍は維持され続けています。

内陸の国に、なぜかある海軍基地 内陸の国に、なぜかある海軍基地

村の近郊に構える海軍の基地

ボリビア海軍の活動は。秘密裏にではありません。海軍基地は湖や川近くの村付近に構えてあるのです。私たちは基地内部に入ることはできませんが、門の入り口まで歩いて近づける場所です。これらの基地は角度的に内部の構造が簡単に見えてしまうのです。軍隊の割にはかなり無防備なのでは?と疑ってしまいます。しかしながらこの海軍にはボリビア全土で約5000人もの人員が所属しているのです。

何を護っているの?

ボリビア海軍は陸軍の管轄下に所属する軍隊の一部です。陸軍と海軍が並列の関係でないという事実、少し変な感じがしますね。海軍の任務は、湖や川での国境警備および密輸や麻薬取引を防ぐためのパトロールなのです。ペルーとの国境には、琵琶湖の12倍の面積を有するチチカカ湖があります。この湖は汽船が運行可能な世界最高所の湖ですが、密輸や麻薬取引が行われる可能性があり、警備が必要なのです。

熱帯のアマゾン地帯に目を光らせる

ボリビア東部にはアマゾン川支流の大きな河川が存在し、森の中で麻薬の製造や取引を違法に行っている集団が存在します。なぜならボリビアでは、コカインの原料となるコカの葉の生産が合法であるためです。コカの葉はお茶や食品、化粧品に加工されアンデス地方の人には欠かせないものなのですが、麻薬として悪用する人間がいるのです。これらを取り締まるためにボリビアの軍隊が情報収集および警備を行っているのです。海外の街角に見える何かに、少し興味を傾けてみましょう。