小道具を持ち、顔にマスクを被った男たち

ボリビアの大都市ラパス。ボリビア観光の拠点となるこの町なかには、顔に覆面マスクを被った男たちが数多くいます。必ず小道具箱を抱えている彼ら。そんな彼らに興味を持って観察していると、逆に観察され返されました。彼らは一体何をしている人たちなのでしょうか。

ボリビアのラパスで見かけるマスクを被った男たちの正体とは!? ボリビアのラパスで見かけるマスクを被った男たちの正体とは!?

見られているのはあなたの靴です!

彼らは道行く人の足元を観察しているようです。道行く女性が、座っているマスクの男の前に立ちました。男が小道具箱から取り出したのは、靴磨きの道具でした。そう、彼らの正体は、靴磨き職人だったのです。私が彼らの前を通りすぎようとした時、男のひとりが私の靴を指さしました。登山帰りの私の、砂ぼこりだらけの靴を男は見逃しませんでした。

ラパスで靴磨き体験!

「いくら」と聞くと2ボリビアーノ(約30円)と言います。衝撃の安さです。そこで「ボリビアン靴磨き」をお願いすることにしました。小さな足台に片足を乗せて、靴磨きの始まりです。靴磨き職人は、汚れを布でざっと拭き取ります。そして革靴なのに液体石鹸のようなものをつけ、靴を泡だらけにしました。もちろん、靴紐も泡だらけです。こんな靴磨きは見たことがありません。「大丈夫なのか?」と心配になりましたが、ボリビアのプロの仕事です。心は動揺しても身は動じずに、経過を見守りました。その後はブラシとタオルを使って磨いていきます。そしてなにやらクリームを取り出しました。「これ使うか!?」的なジェスチャーをしたので、それもお願いすることにしました。

激安2ボリビアーノの値段が、一気に跳ね上がる!

仕上げにまた別のクリームを塗られて、私の登山靴は艶を取り戻しました。そして、お勘定の時です。初めに聞いていた2ボリビアーノを手渡すと、「足りない」のジェスチャー。彼は20ボリビアーノ札を私に見せてきました。どうやら防水クリームを使った分を請求してきているようです。お値段は10倍に跳ね上がりました。覆面マスクの彼に一本持って行かれました。結局、彼らがなぜ覆面マスクに帽子をかぶっているのかはわかりませんでした(笑)。それでも日本では体験できない、ボリビアンクオリテイの靴磨き、現地の人たちに混じって体験してみてはいかがでしょう。