英字新聞で見つけた忍者学校の記事

2004年に南米のボリビアを旅したとき、首都ラパスの観光案内所でもらった英字新聞を見てびっくり仰天したことがあります。そこにはなんと、ラパスに忍者学校があり、ボリビア人インストラクターがボリビア人生徒に忍術を教えている、と書かれていたのです。新聞には、忍者の格好をした人々が練習に励む写真や、連絡先のメールアドレスまで載せてありました。ぜひ見に行きたいと思いましたが、その記事を読んだのはバスで12時間も離れた憲法上の首都、スクレ。そのままアルゼンチンへと南下する予定だった私は、心残りなままボリビアを後にしました。

海外に実在するオモシロ学校。ボリビアに忍者養成学校がある!? 海外に実在するオモシロ学校。ボリビアに忍者養成学校がある!?

忍術は「幸せになる術」

その忍者学校は一体どういう所なのでしょうか。英字新聞によると、生徒は白、赤、紫、茶色、黒などの帯の色によってレベル分けされているようです。基本のトレーニングは、敵を投げたり制したりする練習と、必殺ポイントを見定める術を学ぶことだそう。レベルが上がると、小刀や手裏剣、弓矢などの武器を用います。意外なことに、ここでは精神修養としての一面が重視され、多くの人が「忍術を習い始めてから幸せになった」と言っているとのこと。どこか武道を思わせます。さらに驚いたことに、この学校の生徒たちは卒業後、ブラジルやペルーの特殊部隊に職を得ていると書かれていました。

残念ながら廃校に……しかし新たな展開が

そんなユニークなボリビアの忍者学校を、2011年に実際に訪れた日本人旅行者がいました。しかし残念ながら、当時すでに廃校になっていたようです。あの忍者学校はどこへ行ってしまったのか……。あきらめきれない私がさらに調べていると、なんと校長であり、屯網田流の創始者であるマルコス・トロ氏ご本人と連絡を取ることに成功ました。さすが現代のインターネットの普及と、グローバリズムを感じさせる出来事でした。氏によると、学校はまだ存在し、現在はラパスから3時間ほどのペルーニョという村にあるそうです。

忍者学校は誰にでも開かれている

ここではマルコス・トロ氏から話を伺った、「屯網田流忍術国際連盟」の詳細についてご紹介します。ペルーニョ村の忍者学校では、外国人のためのインストラクター資格取得クラスを、毎年1月5日から3ヵ月間設けているそうです。今年(2013年)は20人の外国人生徒がいたとのこと。一方通年コースもあり、現在15人が忍術の習得に励んでいます。トレーニングは月曜から土曜まで、ときにはひと晩じゅう行なわれることもあるそうです。誰でも入学できますが、3ヵ月前までに予約をし、受講料は先に支払うことが条件です。また、自宅にいながらオンラインでの授業を受けることも可能(無料)。申し込むと動画が送られてくるので、学んだ後に自らの動画を送り返します。学校入学に関する申し込みや問い合わせは、Eメールで受け付けているとのこと。日本にすら存在しない忍者学校。忍術という自国の文化が、外国でどのように伝えられているのか、どこまでも興味が尽きません。