インディヘナのおばちゃんプロレス、大人気!

「全国20万人のプロレスファンの皆様、お待たせいたしました。世界で最も標高の高い場所にあるリングでの、本日のメインイベントの幕が切って落とされようとしています。おおーっと、ボリビアンミュージックに合わせて登場したのは、お下げ髪にペチコートたっぷりのスカートを履いた、インディヘナのおばちゃんではありませんか!!さあ、ラパスの伝統の一戦、たっぷりとお楽しみください!!」・・・。というわけで、ボリビアのラパスでは、インディヘナのおばちゃんプロレスが大人気、大勢のファンが毎週押し寄せているのです。

これは必見!インディヘナのおばちゃんプロレスをボリビアで観戦 これは必見!インディヘナのおばちゃんプロレスをボリビアで観戦

特典つきのツーリスト用入場券

標高3600mの高地にすり鉢状に広がるラパスの街。旅行者が滞在するのはすり鉢の「底」にあたるセントロですが、すり鉢の「ふち」である「エル・アルト」地区にある会場で毎週日曜日に開催されるのが、この「インディヘナのおばちゃんプロレス」です。チケットは現地人用とツーリスト用の2種類があり、現地人が15ボリ(約220円)のところ、ツーリストのチケットは50ボリ(約700円)もします。しかし、このツーリスト用チケットにはトイレ2回券(笑)とスナックとお土産がつき、席もほぼ最前列のいい席が割り当てられるので、迫力のある試合をかぶりつきで観戦することができるんです。

エンターテイメント性豊かな闘いっぷり

会場内は、地元の人たちとツーリストとで大変な熱気に包まれています。華麗なダンスで登場したおばちゃん、いえ、選手たちに観客は大喜び。しかし、一度リングに上がるとおばちゃんの表情はきりっと引き締まります。おばちゃん対悪役の男性、おばちゃん同士など、いくつかの試合が行われますが、ヒーローと悪役が実にわかりやすく、ヒーローが活躍すれば大いに盛り上がり、悪役には激しいヤジが飛びます。真剣な技の応酬があり、流血したり負けて三つ編みを切り落とされたりと、なかなかガチな闘いを見ることができます。あのスカート姿のおばちゃんが宙を舞う勇姿は必見です。

プロレスが始まるまでのお楽しみは「泥棒市」

曜日の「エル・アルト」のもうひとつの楽しみは、「泥棒市」と呼ばれる青空マーケットです。そこでは生活必需品からパソコンの部品や周辺機器まであらゆるものが手に入ります。名前の由来は泥棒が近隣国から盗んできたものが並ぶためといわれていますが、新品の商品も多く売られていますし、巨大なフリーマーケットといった雰囲気です。旅人の間で有名なのが、山のような古着の中に、ヨーロッパから流れてきた本物のアウトドアブランドの古着が紛れ込んでいるという噂。おばちゃんプロレスが始まるまでの間、ひとつ宝探しといきましょうか。