ボリビア随一の古代遺跡「ティワナク」

南米の古代文明というと、真っ先に浮かぶのはインカ文明ですよね。空中都市マチュピチュは人気の観光地です。また、地上絵で有名なナスカのナスカも有名ですね。それ以外にも南米ではいくつもの古代文化が栄えていましたが、ほとんどの遺跡はペルーにあります。しかし今回は、ペルーの隣にある内陸国ボリビアにある、数少ない古代遺跡を紹介しましょう。それは首都ラ・パスから北へ72km、チチカカ湖にもほど近い場所にあるティワナク遺跡です。この遺跡は2000年にユネスコにより、「ティワナク文化の宗教的・政治的中心地」として世界遺産に登録されました。

南米の世界遺産 ボリビアの古代文化の遺跡・ティワナク その1 南米の世界遺産 ボリビアの古代文化の遺跡・ティワナク その1

今から1000年前に栄えた文化

この地に「ティワナク文化」が現れたのは紀元前1〜2世紀のこと。しかし最盛期は8世紀から11世紀だったといいます。日本で言えば。奈良から平安時代の頃ですね。標高4000m近いという人が暮らすには厳しい環境ながら、当時ここには多くの人々が居住していたらしく、神殿や食料倉庫、門、宮殿などの跡が残っています。特徴は、驚くほどきれいに切り出されて加工された石材の多用です。鉄器がなかった南米の古代文化ですが、1000年以上前にも関わらず、これほどの加工技術を持っていたことに驚きます。このティワナクはおよそ1000年以上に渡って栄えましたが、それが現在の感覚でいう「国家」だったかは、学者の間でもいまだに意見が分かれているようです。「王」などの権力者の存在を示す王墓もなく、「宮殿」と呼ばれているものも、実際に権力者が住んでいたかどうかもわからないからです。

ラ・パス発のツアーに参加

さて、そうした謎はひとまず置いておいて、このティワナク遺跡を訪れてみましょう。ティワナクへは首都ラ・パスから公共バスも出ていますが、本数がそれほど多くないのと、遺跡内はガイドの説明付きで歩いた方がわかりやすいということで、私はラ・パス発のバスツアーを利用しました。ツアーはラ・パスのほとんどの旅行社やホテルで扱っています。楽なのはホテルまでピックアップしにきてくれることでしょう、わざわざ町外れのバスターミナルまで行かなくていいのですから。ツアー代は70ボリビアーノでした(約1100円)。

ラ・パスを出て、アンデスの高原を行く

朝、7時半、ホテルのロビーに集合。8時少し前にバスがやって来て出発です。バスは20人乗りほどのマイクロバスで、いくつかのホテルを回って参加者をピックアップし、ラ・パスの盆地の縁にあたるエル・アルトにまず出ます。エル・アルトの標高は4150m。世界で最も高い場所にある町ですが、近年ではラ・パスから溢れ出た人々が住んで、急速に発展しています。ここを通り過ぎると。遠くには雪を抱いた5000m級の山々が見えてきて、なかなかいい眺めです。バスは北へ向かって一本道を進み、ラ・パスを出て1時間半ほどでティワナク遺跡の看板が見えてきました。(その2につづく)