高層ビル群だけがすばらしい夜景ではない

世界で一番美しい夜景の都市っていったいどこでしょう? 夜景の美しさは、ビルや家々といった町の灯りがどれだけキラキラと輝いているかがポイントですよね。有名な“百万ドルの夜景”に「香港のビクトリアピーク」があります。そのためか、「夜景=高層ビル」とイメージしがちですが、そうではなく、おびただしい数の民家の灯りも美しいことを知りました。それが、南米はボリビアの首都ラ・パスの夜景なのです。

世界で最も美しい夜景は南米にあった? ボリビアのラ・パスの夜景が絶景です! 世界で最も美しい夜景は南米にあった? ボリビアのラ・パスの夜景が絶景です!

世界で最も高い場所にある大都市の夜景

ラ・パスは、世界で最も高い場所にある首都です。厳密に言えばボリビアの「憲法上の首都」は、そこからずっと南に離れた地方都市のスクレなのですが、人口から言っても行政的な面から言ってもラ・パスが首都であることはまちがいないでしょう。人口は約90万人。町はすり鉢状の盆地の中にあり、正式な標高は3650mですが、市内でも場所により1000m近い高低差があります。もともとはそのすり鉢の底に町が作られていたのですが、人口が増えると共にすり鉢の縁のほうへと市域が拡大。今や家々はその“縁”を乗り越えてしまい、外側まで広がっています。そんな“すり鉢”に広がる民家の明かりが、このラ・パスの夜景を特別なものにしているのです。また、標高が高くて乾燥していることも、遠くまできれいに見えるポイントでしょう。

標高4150mから眼下の夜景を見下ろす

このラ・パスの夜景を見るのに、おすすめのポイントを2つ紹介しましょう。まずは高台に登って、“すり鉢の縁”からラ・パスを見下ろす場所です。ラ・パスから“すり鉢”の縁の上にある標高4150mの町エル・アルトへ向かう途中に、車を停めてラ・パスを見下ろせる展望台があります。ここはツアーでも停まることがありますし、タクシーで行くこともできます。または、ラ・パスとエル・アルトをつなぐロープウェイの中からも、バッチリと夜景が見えます。手前に建物があっていまひとつですが、エル・アルトのロープウェイ駅にも、夜景を見下ろせます。しかしベストはやはり、ロープウェイが頂上に到着する直前でしょう。ロープウェイは夜の10時半まで運行しており、片道たったの3ボリビアーノ(約50円)。夜の治安が心配なら、乗り場までタクシーを利用しましょう。

“すり鉢”の中からすばらしい夜景を見る

もうひとつのポイントは、“すり鉢の中”から夜景を見る場所です。私はホテルに頼んでタクシーを呼んでもらい、「ミラドール・キリキリ」という展望台に行ってきました。市街の中心のサン・フランシスコ寺院付近から、片道20分程度。停車時間を含めて1時間ちょっとで、タクシー代は40ボリビアーノ(約650円)でした。展望台は住宅地の中にあるのですが、道路沿いの入口から少し引っ込んだ所にあるので、ひと気がない夜遅くには危険かもしれません。私はしかもひとりだったので、日が暮れてまもなくの夜7時におそるおそる行きました。しかしまだ、この時間帯は犬を連れた家族が散歩に来ているような時間で、入口には警官もいたので安心でした。その眺めは「最高!」でしたが、写真ではそのすばらしさが少しも伝わらないのが残念です。「ラ・パス一番の見どころ」といってもいい、この夜景。行く機会があれば、ぜひ、堪能してみてください。