大レンソイスの砂丘に到着

まだ10時半ですが、村にある一軒のレストランに入り、ここでランチの注文をしてから再び四駆に乗り、大レンソイスの砂丘へと向かいます。だいたいツアー参加者たちは、魚かエビをオーダーしていました。村を出るとすぐに道のない平らな砂地になり、20分ほどで車が止まりました。ここから先は歩きになります。車の乗り入れが禁止されていることもありますが、もう道らしい道はないのです。ガイドの案内で私たちは砂漠の中に入っていきました。最初はところどころ下草が生えて、水鳥などもいたのですが、それもまもなくその姿を消し、やがて前も後ろも砂丘しか見えなくなりました。もう目印らしい目印がないので、ガイドがいなければどこへ向かっていいかわかりません。砂丘の合間のところどころには水がたまり、池ができていました。

ブラジルの絶景・レンソイス国立公園。「アティンと大レンソイス1日ツアー」(後編) ブラジルの絶景・レンソイス国立公園。「アティンと大レンソイス1日ツアー」(後編)

ようやく目的の湖に到着。そこにいたものは…

平らでも砂の上を歩くのはなかなか疲れます。「あの砂丘を越えたら休憩だろう」と何度も思いましたが、結局私たちは1時間ほど歩き、ようやくガイドが「ここだ」という湖に着きました。ツアー参加者はすぐさま水の中に飛び込みました。待った甲斐があって、水の中はとても気持ちがいい冷たさです。さて、途中にもいくつか湖があったのに、なぜここまでわざわざ来たのでしょう。実はこの湖には小さな魚がいるのです。大きなメダカぐらいのこの魚は、湖ができる数ヶ月の間だけここで発生し、乾燥とともに姿を消します。しかし卵は生き続け、また翌年に水がたまると孵化して増えるのだそうです。

砂漠の中の水遊び

水面には小さなハスのような白い花が咲いていました。水面に浮いている葉から下に向かって長い根が伸びています。これも水がここに溜まり出すと急速に成長したのでしょう。水の深さは成人男性の胸元よりも少し低いぐらいです。しばらくすると水に浸かっている男性が突然「ワォ!」と奇声を上げました。何だろうと思っていると、すぐにその訳がわかりました。小魚がエサかと思って人の身体をつつきにきて、それがとてもくすぐったいのです。水際にあがり、そばの砂を拾って投げ入れると、その振動をキャッチしてたちまち数十匹の魚が集まってきました。とにかく、ここにこんな魚がいることに驚きでした。

シーフードを堪能して帰る

この湖で1時間ほど、その後また1時間ほどかけて車まで歩き、村に戻って午後2時ごろ昼食です。私はこのあたりが名物という、焼いたエビに辛めのソースをかけた料理を注文しました。料理にはご飯、スープ、サラダが付いています。それにビールなどの飲み物を頼んで1800円ぐらい。味も量も満足できると思います。食後の午後3時にここを出て、バヘリーニャスの町に着いたのが午後5時近くでした。やっぱり1日がかりです。砂丘自体はサンセットツアーで行った砂丘の方がすばらしいですが、今回魚の湖に行けたのは貴重な体験でした。また砂丘では私たち以外に誰もおらず、「360度すべて砂」という景色も強い印象を残しました。時間のない方には無理でしょうが、レンソイスがメインでブラジルに行かれる方、この「アティンと大レンソイス1日ツアー」がも、なかなか面白い体験ですよ。