マナウスでもっともポピュラーな観光は?

ブラジルはアマゾン観光の基点となる都市マナウス。そこでの観光で定番中の定番ともいえるのが、「二河川合流地点」の見学です。これはマナウスの港からすぐなので、一日ツアーにも数日間のジャングルツアーにもたいてい含まれています。ひと言で「アマゾン川」といっても、マナウスのあたりではまだネグロ川とソリモンイス川という二つの河川が合流して混じることなく、並行して流れている状態です。しかもそれが数十kmに渡って続いているのです。いったいなぜ、こうした現象が起きているのでしょうか。

アマゾン観光の基点、マナウスから行けるもっともポピュラーな観光地「二河川合流地点」へ アマゾン観光の基点、マナウスから行けるもっともポピュラーな観光地「二河川合流地点」へ

対照的な二つの川がマナウス付近で合流

川の北側、マナウス市街側を流れるのは、黒い水の色をした「ネグロ川」です。このネグロ川はコロンビアに水源をもち、浸水林の間をゆっくり流れてくるため、植物の成分が流れ出し、黒い色に見えるというのです。水温は28度、流速は毎時3〜4km。酸性の水質なので流域に生物は少ないそうです。一方、南側を流れるソリモンイス川は、ひと目でわかるほど水が茶色く濁っています。こちらはペルーのアンデス山中が源流で、多くの土砂を含んで流れてくるため、濁っているのだそうです。こちらは水温が低く22度ほど。流速は毎時7〜8kmで、ネグロ川に比べると酸性濃度は低いので、魚やイルカをはじめとする動物たちは、おもにこちら側に棲んでいます。

“合流点”を見に行くツアー

こうして二つの川は、水温も速度も水質も違うため、なかなか交わることがなく並行して十数キロにわたって流れているのです。そしてこのふたつの川の合流点(正しくは“合流”ではなく、並行して流れている色の違いが見られるポイントですが)を見に行くボートツアーは、マナウスの重要な観光ツアーになっています。では、実際にボートに乗って川に出てみましょう。

イルカの姿が見られることも!

ツアー客を乗せてマナウスの港を出たボートは、数km下流に向かって進みます。最初は川の水の色は黒です。しばらくすると、前方に茶色く濁った川の色が見えてきます。川の水はグラデーションをつけて交わっているのではなく、ほんとうに並行して流れていることがわかります。ボートはこのふたつの川の境目で停まってくれるので、ここで写真撮影ができます。ただし、天気が悪い日や、太陽の光が斜めにさす時間帯は、この色の変わり目が見にくいこともあります。また、濁った色のソリモンイス川のほうでは、アマゾンカワイルカの黒い背びれが見えることもありますよ。注意して水面を見てみましょう。