昔も今も美しい町オリンダ

ブラジルのレシフェから北へ30kmの位置にあるオリンダは16世紀にポルトガル、17世紀前半にオランダが入植した歴史をもち、それぞれのコロニアル調の建築物が残る世界遺産の町です。オリンダを訪れた初代知事が丘から眺めたこの町を見て「オー・リンダ(おぉ、美しい)」と言ったことがオリンダの町の由来です。その丘からの眺めを見るために、歩いて丘を登ってみました。

猫が見守る世界遺産の町。特別展望台から望むブラジルのオリンダ 猫が見守る世界遺産の町。特別展望台から望むブラジルのオリンダ

歴史的建物と大西洋を望む

丘の上にはセー教会と広場があり、その広場からは教会ごしに水平線まで見える青い海と、内陸の方向にはこの丘を中心に広がるオリンダの町が見渡せ、心地良い風が吹き上げてきます。さらに丘の上には1934年に建てられた「シャイサ・ド・アグア」というエレベーターで登れる展望台があります。展望台への入場料は有料ですが、登ってみると360度見渡すことができ、さらに30km離れたレシフェまで見えるのです。

豪華な教会と倹約された教会

レシフェとオリンダにはたくさんの教会が立ち並んでいるのですが、ある特徴があります。それは教会の塔が数が1つかと2つかというものです。ポルトガルが支配した時代の建築物は多額の資金を投入して建設したので教会の塔は2つ、一方オランダが支配した時代の建築物は資金を節約して作られたため教会の塔は1つしかないのです。教会建設自体に費用がかかっているのに塔の数を1つにするか2つにするかで、費用にいくらの差額があったのか知りたいものです。

たくさんの大砲が残る海岸線

ポルトガルおよびオランダ植民地時代は他国からの侵略を防ぐため、海岸線にたくさんの要塞を築き、今でも大なり小なりの要塞跡または大砲がいくつか点在しています。夕焼けを見るためオリンダの海岸沿いの小さな要塞跡へ訪れたところ、そこでは30匹以上の野良猫たちが地元ボランティアからエサをもらっていました。町では見なかった猫たち。私はこの猫たちが要塞の新たな住人かなと推測しました。丘を中心に海へ広がるオリンダの町。ぜひ行ってみましょう。