上町と下町ってどういうこと?

日本では上下を方向の意味で使うことがありますよね。首都やその地方都市へ行く場合を「上る」などということがあります。ブラジルのサルバドルの町も方角を示すとき上下を使います。なぜならこの町は高低差が約70mもある断崖の下と上に分かれて、崖の上にある町を「上町」、崖の下にある町を「下町」と呼びます。ブラジルの最初の首都として栄え、世界遺産に登録されたサルバドルですが、観光地として人気があるのは主に上町だけなのです。

ゾッとする標高差。上町と下町に分かれるブラジルのサルバドル ゾッとする標高差。上町と下町に分かれるブラジルのサルバドル

上下どちらの町も重要な場所

観光のポイントである歴史的建築物や教会、海を見渡す展望台、そしてホテルや住宅街がある上町ですが、下町には港や銀行、長距離バスターミナルや空港バスの発着所があるため、人々は上町と下町を頻繁に行き交っています。しかし、上町と下町をつなぐ道は断崖を迂回するようにあり、人があまり歩いていません。実際に歩いて行き来すると、坂が急で長く、息切れするほどです。

上下を行き交う庶民の足とは?

では、どうやって上町と下町を行き来するのでしょうか。ここサルバドルの上町と下町へのアクセスにはエレベーターが利用されています。ブラジルで初めて公共交通機関として1873年に導入された2基のエレベーターと1930年に増設された2基のエレベーター、合計4基が24時間稼働しています。エレベーター利用料金は日本円で5円程度で、値段があってないようなものです。ただ、狭い空間にたくさんの人が乗り込むのでスリに遭わないよう注意が必要です。

絶壁を上から眺めるとスリル満点

初期のエレベーターは崖に食い込むように建てられ、増設されたエレベーターは断崖よりもやや海側に建てられており、この2つは橋で繋がっています。その橋から下を見ると、どれほど高低差があるかわかります。ただ、高所恐怖症の人は立ちすくんでしまうかもしれません。比較的高い場所が好きな私は、ワクワクしましたが(笑) このエレベーターを使えば、サルバドルの上町と下町の行き来は簡単です。たくさんの見どころへ行ってみましょう。