意外に寒かった、夜の船内

夜は一晩中、小さな電灯はついているので、トイレに行くのに真っ暗な心配はいりません。深夜でも必ず眠れない数人が起きていて、船尾の電源供給スペースでスマホをいじっている人や、ゲームをしている人がいました。夜になると川面の風はかなり強くなってきます。ハンモックも場所が悪いととても寒そうでした。キャビンにいても、昼間はエアコンを稼働させているのに、明け方は一度起きて服を着込んだほど、冷え込みました。

ヒマなのもぜいたく? マナウスからサンタレンまでアマゾン川30時間の船旅 その5 ヒマなのもぜいたく? マナウスからサンタレンまでアマゾン川30時間の船旅 その5

いつのまにか、日本との時差が変わっていた

翌朝、まだ5時半なのに外でもう人が起きて動いている気配がし、目が覚めました。夜明けです。「それにしてもやけに早いなあ」と思い、ガイドブックで確認したところ、もう時差がマナウスよりも一時間早いエリアに入っていました。広大なブラジルには3つの時間帯があるのです。時計の針を一時間進めました。食堂の係の人がやってきて、「朝食だよ」と案内をします。朝食といっても、コーヒーとパンだけです。さあ、二日目が始まりました。

二日目を迎えたアマゾンの船旅

アマゾンの船旅も二日目になりました。川幅は相変わらず川とは思えないほど広く、また、とくに風景の変化もありません。途中、船が停まったので甲板に出てみると、どこか途中の小さな港です。ここで警察が乗り込んできて、積み荷のチェックをしています。私も乗船してきた警官に、パスポートチェックを受けました。こうした港近くでは、ときおりアマゾンカワイルカの背びれを見ることがあります。イルカの姿は、意外に川のど真ん中では見かけません。やはり川岸近くのほうが、エサとなる魚も多いのでしょう。昼食後はまた、甲板でビールを飲んでのんびりです。午後になると寄港する小さな町で降りていく人の姿も目立つようになりました。

サンタレンの港に到着

日が傾いてきた夕方6時、マナウスを出航して以来の大きな町が見えてきました。サンタレンです。乗客はいっせいにハンモックをしまい始め、係員が私の部屋の鍵を取りにきました。町が見えて20分ほどで港に到着です。タクシー運転手が何人も船に乗り込んできて、客引きを始めます、これでアマゾンの一泊二日30時間の旅が終了です。終わってみると、もう一日ぐらいあっても良かったかなと、意外に短く感じました。ひとりでもそうだったのですから、友人などと一緒に乗っていれば、きっともっと早く感じるでしょうね。みなさんも、もし機会があったら、ゆったりとしたアマゾンの船旅、体験してみてはどうでしょう。