自転車を押して、川を渡ろう

南米チリの北部にある町サン・ペドロ・デ・アタカマで、自転車をレンタルし、「悪魔の谷」へ向かいます。道中にある最後の川は、欧米人が自転車を担いで渡るほどの水量。私は自転車を押してなんとか渡る事に成功しました。乾季のこの時期でこの水量って、雨季は訪れるのが、不可能では?と思うほどでした。そして、すぐさまひょろっと細長い木にかけられた案内板を見つけ、谷へ間違いなく向かっていることを確信できました。茶色い岩山が近づいてきます。

車では入れない、チリの奇岩で成り立つ「悪魔の谷」 後編 車では入れない、チリの奇岩で成り立つ「悪魔の谷」 後編

自動車は、谷の入り口まで

悪魔の谷の入り口までは、車幅のあるオフロードの道でしたが、谷に入ってすぐ、道の幅が人間2人分もないほど、急に狭くなったのです。谷には、無数の自転車のタイヤ跡があり、自転車で走行できることがわかりました。どんどん進んで行くと、急に開けた場所になったり、狭く急なカーブ、岩山のトンネル、自転車を担ぎ上げなければ進めない道などに遭遇しました。ここでひとつの疑問が。一体どこまで続くの?

悪魔の谷の最終地点は一体?

谷を自転車で走行していると、引き返して来る人に出会いましたが、みなさん一目散に私の前を過ぎ去ります。彼らに、どこまで進んで行ったのか知りたかったのですが、残念ながら尋ねられず。知りたければ、行くしかないのです。進み続けて30分、谷の砂にタイヤをとられて、スリップしつつも、おそらく谷の端のような場所にたどり着きました。道はまだ続いているのですが、おそらく最後。なぜなら、谷を登り越えるような急激な登り道に行きついたのです。しかし、タイヤ跡はまだ続いています。

谷の向こうに広がる世界

自転車を押して、坂を登りきろうとしましたが、体育会系の私でも断念するほどの勾配でした。自転車を放置して、自分の足で向かうことに。谷の向こうは、砂と岩が続く茶色い荒野でした。タイヤ跡は、まだまだ続きます。1時間近くその跡を追い、歩き続けましたが仕方なく、諦めました。しかし、この荒野からは、アンデス山脈の山々が望める雄大な大地でした。悪魔の谷での自転車走行、一種のアトラクションのようでした。体を動かして、サン・ペドロ郊外の探検に出かけて見ませんか。