旅先でご来光を見る

わたしたち日本人は、日の出を「ご来光」と呼んでありがたみを感じます。中でも山頂で見る日の出、水平線から昇る朝日には神々しさを感じずにはいられません。古代から太陽は世界各地で崇拝され、太陽信仰が生まれました。今でも人々のDNAの中に、太陽を崇めていた祖先の心が残されているのでしょうか。世界にもご来光の素晴らしい場所がたくさんあり、それを見るために世界中から観光客が訪れます。暗い空の端が少しずつ色づき始め、やがて太陽が顔を出すその感動的な瞬間を見に、眠い目をこすって出かけましょう!

世界のご来光スポットはここだ! -モニュメント編- 世界のご来光スポットはここだ! -モニュメント編-

モアイ像の背後から日が昇る「イースター島」

南米のチリ本土から西へ3700km、太平洋の孤島イースター島。島内には、モアイ像のあるスポットがいくつかありますが、ご来光を見る絶好の場所は島の東にあるアフ・トンガリキ。ここは海を背に15体のモアイが並んでいて、そのモアイ像の背後から朝日が昇るのを見ることができるのです。モアイのシルエットと朝焼けの空のコントラストは実に美しく、感動的です。10〜3月くらいまでがベストシーズン。4〜9月はお天気が安定せず、朝日が昇る位置がずれてモアイ像の背後からは昇らなくなるのでご注意を。

世界一贅沢なお墓を照らす朝日「タージ・マハル」

世界遺産のタージ・マハルは、ムガール帝国第五代皇帝シャー・ジャハーンが、若くして亡くなった最愛の后ムムターズ・マハルのために、20年の歳月と国が傾くほどの贅を尽くして建てた、総白大理石のお墓です。タージが最も美しいとされるのは朝日に染まる姿。一番早く開く西門の開門は日の出からですが、ご来光を見たいインド人と外国人旅行者の列が暗いうちから既にできています。中に入ったら、まずは正面の泉の前に向かいます。ここはタージと泉に映ったタージを見られるベストポイント。朝靄が晴れ、白いタージが朝日を浴びて次第にバラ色に染まっていく姿は、とても優雅で幻想的です。

山頂に巨像の頭が転がる不思議な遺跡「ネムルトダー」

ネムルトダーはトルコ東部のアナトリア高原にある山で、山頂には、巨大な神像の頭部が落下して地面に転がっている不思議な遺跡があります。ここは、紀元前1世紀にコンマネゲ王国のアンティオコス1世が建てた墳墓で、世界遺産にも登録されています。個人で行く場合は、拠点の町マラテヤからの1泊2日のツアーに参加して、マラテヤから車で3時間のネムルト山の麓のホテルに泊まり、夕日とご来光を見に山頂まで登ります。山頂の遺跡は西群と東群に分かれているので、西からは夕日を、東からはご来光を見ることができるのです。巨大な神像の頭が朝日と夕日に照らされ、長い影が伸びて、歴史のロマンを感じます。