コロンビア最古の鉄道

南米コロンビアのカリブ海沿岸には、かつて貿易港として栄えた「バランキージャ」という町があります。貿易が盛んだった19世紀、港と税関が異なる場所にあり、その税関があった「サバニージャ」という町とバランキージャを結ぶ鉄道が造られ、1872年に開通しました。この鉄道は、コロンビア最初の鉄道となりました。バランキージャ港からは主にコーヒーがニューヨークに向けて輸出され、最盛期には年間70トン以上ものコーヒーが運ばれました。

岬の両側から迫るマグダレナ川とカリブ海 岬の両側から迫るマグダレナ川とカリブ海

アメリカ世界恐慌によって鉄道廃止

1928年まで上り調子だった海外貿易も、1929年のアメリカ世界恐慌によって輸出量は急激に衰えます。その3年後の1931年には、バランキージャからの輸出量は半分になりました。貿易量の激減に伴い、1941年に鉄道は余儀なく廃止されます。そしていつの頃からか、残った線路を活用した観光ツアーが始まり、「ボカス・デ・セニサ」と呼ばれるようになったのです。

ボカス・デ・セニサとはどんなツアー

ボカス・デ・セニサと呼ばれるこのツアーは、エンジン搭載のトロッコにツアー客が乗り込み線路が敷かれた細長い埠頭の先端を目指します。この埠頭はカリブ海とマグダレナ川に挟まれた全長15kmの細長い場所で、線路はそのうち12kmの距離にわたっています。海外ではまだまだ知名度が低いツアーですが、これはコロンビア最古の線路跡、そして海と川が差し迫るような場所を走るトロッコからの景色を楽しめるツアーです。

どうやって参加するの?

前述したように、まだまだ知名度の低いこのツアーなので、旅行会社では取り扱っていません。それではどうやって参加するのでしょうか。答えは直接、現地へ行きます。タクシーまたはローカル路線バス「フローレス」へ向かい、そこで「ボカス・デ・セニサ」を尋ねましょう。訪れること自体がやや難易度が高いかもしれませんが、後編でツアー内容を紹介します。(後編に続く)