エクアドルとの国境の町イピアレス

コロンビアの「イピアレス」という町は、隣国エクアドルとの国境の町であり、アンデス地方の文化が残る独特の雰囲気を持った場所です。国境の町ということもあり、コロンビア通貨とエクアドル通貨の両方が使えます。ここから乗り合いタクシーで15分かけて西へ移動すると、「ラス・ラハス」という村があります。ここは山の斜面に建てられた、美しい教会があるということで有名なのです。

渓谷に建てられた美しき教会 渓谷に建てられた美しき教会

立派な大聖堂はなぜこんな場所に。

「ラス・ラハス大聖堂」と呼ばれるこの教会はヨーロッパにあるお城のような姿をしているのですが、谷底から高さ100mの山の斜面に建てられ、その麓には流れの速い川が流れる渓谷です。なぜ、このような場所に建てられたのでしょう。それは一人の少女に起こった奇跡に基づくものです。

一人の少女が見つけたマリア像

ロサと呼ばれる少女がおり、彼女は生まれつき耳が聞こえずしゃべれない子供でした。
1954年9月15日、母親と一緒にイピアレスに向かっていたところ突然暴風雨に出くわし、石垣の間に避難しました。するとロサは「岩の上に聖母マリア様が居る」と指をさして初めて口をきいたそうです。その話を地元の僧侶に伝えたところ、その年にその岩を奉るかのような作りの小さな教会が建設され、この教会はこの奇跡にあやかりたい人たちの巡礼地になりました。

当時のままの聖母マリアを護る

教会は4〜5回もの改築を経て、現在の形となりました。その間、教会の対岸にある山とをつなぐ大きな橋も建設され、今日のような美しい教会となり、多くの観光客が訪れる場所になっています。教会の起源となった聖母マリアが立ったと言われる岩は、今現在も大聖堂の真正面に佇んでいます。この教会の大聖堂の地下にある博物館では、この教会の歴史を写真付きで解説しています。町はコロンビアありますが、飛行機の関係上、エクアドルから向かう方が近い場所です。少女に起こった奇跡の場所を訪れてみましょう。