地下の人工的に作られた洞穴

その2からの続きです。いよいよ地下埋葬所のひとつに入ります。地下への扉を開いて巨大な岩の階段を降りるのですが、一段辺りの高さが40cm近くあるので、たった7段または9段で、一気に地下5mの場所に降り立ちます。全て手作業で掘られた地下の穴はとても広く、6畳間の部屋よりちょっと広いくらいで、部屋の中心には2本の石柱がありました。中で最も目を惹いたのは黒と赤で描かれた模様が柱や壁にあるのです。模様は丸、三角、直線、曲線など様々でした。この色を保護するため、フラッシュ撮影は禁止されているので注意しましょう。

防空壕のような地下埋葬所 防空壕のような地下埋葬所

各家族ごとのお墓

その後もセゴビアの丘にある地下埋葬所へ降り立ってみたのですが、いずれの部屋も大きさは同じくらいですが、部屋の石柱の数が2本のもの、3本のもの、逆に全くなくて壁際に石柱があったり、階段の形状もらせんや左右に一段ずつ降りるものであったりと、同じものが2つとありません。また、黒と赤そして白で描かれた模様や線も同じく2つと同じものがありませんでした。これは、各埋葬所が家族別なので、日本でいう家紋が描かれているのでしょう。色は鉱物を砕いて作られたそうです。

説明ボードでもっと詳しく

各地下埋葬所の入り口辺りにはその埋葬所の詳細(深さ、大きさ、部屋の断面図など)がスペイン語と英語で紹介されています。このセゴビアの丘だけでなく、他の埋葬所も丘の上にあり、同様にボードに説明が詳しく掲載されています。しかし、地下埋葬所の数に対して、博物館で展示されていた数は多くありません。これは、首都ボゴタの黄金博物館に展示されているからだそうです。展示物を見るだけなら、交通の便がいいボゴタへ行くだけもひとつです。

模様の緻密さでわかる財力

地下埋葬所の一部には模様がひとつも描かれていないものがいくつかありました。これは埋葬された家族の財力に比例しているのだそうです。このセゴビアの丘だけで地下埋葬所が28個見つかっています。村の東側の地下埋葬所はこの他に、「デュエンデ・デル・アルト(小妖精たちの丘)」がセゴビアの丘から20分ほど離れた場所にあり、ここには5つの地下埋葬所がありました。(その4へ続く)