サンティアゴ・デ・クーバで疲れ果て

ハバナから東へ約860km、東西に長いキューバの東に位置するサンティアゴ・デ・クーバは、キューバ第2の都市で、キューバ革命ゆかりの地でもあります。私は4月のはじめにこの町を訪れましたが、夕方になると涼しい海風が吹くハバナに比べて暑さが厳しく、じりじりと焼けつくような日差しに珍しくバテてしまいました。サンティアゴは坂が多く、狭い道は車やバイクの排気ガスがひどくて空気が悪く、初日の街歩きですっかり疲れ果てたのです。しかし滞在は限られた日数しかありません。行ってみたいところはまだまだたくさんあります。

モトタクシーはサンティアゴ・デ・クーバの庶民の足 モトタクシーはサンティアゴ・デ・クーバの庶民の足

広範囲に点在する見どころ、どうまわる?

サンティアゴは、1953年7月26日にフィデル・カストロが率いる革命軍が初めて蜂起した地として知られています。また、1515年にスペイン人総督ベラスケスによって町が建設された後はキューバの首都となった場所です。ハイチ革命で逃れてきたフランス人が築いた建物も残り、旧市街にはスペインとフランスの様式の建物が混在しています。見どころは広い範囲にわたっているので、普段ならローカルバスを利用してまわるところですが、もうそんな元気はありません。かといって、一人旅では観光タクシーをチャーターするのも予算オーバーです。さて、どうしましょう。

庶民の足「モトタクシー」を使おう

泊まっていた宿のご主人に相談すると「安全を考えるとタクシーを勧めるけど、安くしたいならモトタクシーを使いなさい」とのこと。街を歩いていて『この街はやけにバイクが多いなあ』と思っていたのですが、あれはみなタクシーだったのです。早速翌朝からモトタクシーを使ってみました。ハンドルにヘルメットをかけて走っているバイクが‘空車’です。手を挙げてバイクを止めたら行き先を告げて、ヘルメットをかぶって運ちゃんの後ろに乗ります。料金は市内中心部なら一律10人民ペソ(約50円)。これが実に快適で楽しかったのでした。

風を切って走るモトタクシー、病みつきになります

町の中心からちょっと離れたバスターミナルやサンタ・イフィヘニア墓地も、10ペソでOK。8km離れた世界遺産のモロ要塞へは、往復と待ち時間を含めてチャーターしましたが、それもタクシーに比べたら破格の安さでした。何よりも風を切ってバイクで走るのが気持ちよく、大いにモトタクシーが気に入ってしまった私は、用事もないのにモトタクシーで適当な場所まで走ってもらって、モトタクシーでのサンティアゴの街歩きを満喫しました。サンティアゴのモトタクシーは、ハバナのクラシックカーの乗り合いタクシーと合わせて、一度は乗ってみたいおすすめの庶民の足です。