小さな歴史地区に見どころが集中

前編からの続きです。17世紀から200年の間、砂糖貿易と奴隷貿易で繁栄したという美しいコロニアルタウン、トリニダード。2km四方に収まるくらいのこじんまりとした町のうち、世界遺産に指定されている歴史地区は1km四方ほど。町の中心となるサンティシマ広場(マヨール広場)を取り囲むように、当時の農園主の邸宅や教会、修道院などが建てられています。これらは現在、博物館として内部が公開されていますが、なかでも19世紀の富豪の屋敷を博物館にした「ロマンティコ博物館」は、ヨーロッパから持ち込まれた豪華な家具や調度品などが見ごたえがあります。また2階のテラスからは、旧市街の甍の波の向こうにカリブ海まで望むことができます。

CUC25センターボのコインに刻まれているのは、この風景 CUC25センターボのコインに刻まれているのは、この風景

トリニダードは路地歩きが楽しい

トリニダードの町は、石畳の道の両側に並ぶ平屋建ての家々の外壁が、それぞれパステルカラーに塗られているのが特徴です。家々の窓には装飾的なデザインのアイアンの格子がはめられ、石畳の路上にはビンテージカーが停められていて、なんともフォトジェニックな風景です。馬に乗って畑に出かける農夫、現役の荷馬車、大きな豚を散歩させている人など、行き交う人々を眺めているだけでも飽きることはありません。ちなみに、トリニダードの家並みと革命博物館の塔の風景は、CUC25センターボのコインに刻まれています。是非コインと実物を見比べてみてください。

自然を満喫、乗馬ハイキング

トリニダードのもうひとつの魅力、町の外に広がる自然豊かな景色を楽しめる、乗馬でのハイキングです。申し込むには、宿泊先のカサに相談してもいいし、町を歩いていても客引きに声をかけられます。最もポピュラーなのは、片道1時間で近郊の森の中にある滝まで行って、そこで2時間くらい遊んで帰ってくるという半日コース。馬はしっかり調教されているので、安心です。田園地帯から森に入り、馬から降りてしばらく歩くと鬱蒼とした木々に囲まれた滝に到着します。滝自体は小さいですが、水着を持って行けば、滝壺の天然プールで泳ぐこともできますよ。

食べて、飲んで、買って

人気の観光地だけあって、トリニダードはレストランや土産物屋も充実しています。レストランで一度は試してみたいのが、名産のロブスター。現地では「ランゴスタ」と呼ばれています。宿泊先のカサでも夕食に出してくれるところが多く、お値打ちに食べられます。ご当地カクテルとして有名なのは、ラムにハチミツとレモンを加えた“カンチャンチャラ”。名物バー「ラ・カンチャンチャラ」で、キューバ音楽の生演奏を聴きながら一杯やるのがおすすめです。お土産には、トリニダードの名産「ファゴッティング」という、レース刺繍を施したクロスなどいかがでしょうか。