ハバナに次ぐ大人気の観光地トリニダード

東西に細長いキューバのちょうど真ん中あたりに、「トリニダード」という小さな古い町があります。16世紀初頭に金を探しに来ていたスペイン人によって築かれたトリニダードは、石畳の古い家並みが残る美しい古都で、今ではハバナに次ぐ人気の観光地となっています。ハバナやバラデロの旅行会社が主催するツアーもありますが、もちろん個人で訪れることも可能です。ハバナやバラデロから、ビアスール社の直行バスが出ています。バケーションの時期にはビアスール社のバスもすぐに満席になってしまうので、予めインターネットで予約しておくといいでしょう。

パステルカラーがかわいらしいトリニダードの町並み パステルカラーがかわいらしいトリニダードの町並み

砂糖貿易と奴隷貿易で繁栄した町

ランチ休憩を入れて、トリニダードまではバスで約5時間半から6時間。終点が近づくと、車窓から真っ青な海とそこに点在する小さなビーチが見えてきます。トリニダードの町に入り、バスターミナルに着くと、この町がとても一大観光地とは思えない小さな田舎の町だとわかり、ちょっとびっくりするかもしれません。しかしトリニダードは17世紀から19世紀半ばまで、この地域に作られたサトウキビのプランテーションで生産される砂糖の貿易と奴隷貿易によって、大いに繁栄した歴史を持つ町なのです。

歴史を今に伝える「生きた博物館」

19世紀半ばに奴隷制度が廃止され、貿易は衰退していきましたが、当時の繁栄を象徴する農園主の邸宅や町並みはそのまま残されました。その時代からずっと時間が止まっていたかのような佇まいのトリニダードの旧市街は、町自体が歴史を今に伝えるミュージアムのようなものです。このトリニダードの旧市街と、広大なサトウキビのプランテーションがあったロス・インヘニオス渓谷は、1988年に世界遺産に登録されています。できれば2泊から3泊くらい滞在して、一日は郊外のロス・インヘニオス渓谷へ木造列車で出かけてみるといいでしょう。

お宿は民宿を試してみよう

トリニダードでの宿泊は、予約なしでも心配ご無用。キューバの宿泊施設に「カサ・パルティクラール」と呼ばれる民宿のシステムがありますが、この小さな町にはなんと200軒以上のカサがあるのです。口コミサイトなどで人気のカサは予約しておく方がベターですが、バスターミナルの外にたくさんのカサの客引きが待っているので、予約せずに行っても路頭に迷うことはありません。彼らが持っている部屋の写真を見て、料金を確認したら、実際に部屋を見せてもらいましょう。気に入ったら荷物を下ろして、それでは町歩きに出かけましょうか。(後編に続く)