キューバ人の暮らしぶりを垣間見る

国の認可を受けた民宿「カサ・パルティクラール」。平均月収が10ドル程度のキューバ人の中で、外国人に部屋貸しできるキューバ人というのは、実はかなりお金持ちです。家の中に通されて驚くのは、サロンに立派な家具や調度品が置かれ、テレビ、冷蔵庫、電子レンジなどの家電も揃っていること。ハバナ・ビエハの廃墟に近いように見える建物の外観からは、想像できないくらい立派です。彼らの暮らしは決してキューバのスタンダードとはいえませんが、カサでの滞在はキューバ人のお宅にちょっと居候しているみたいな感じで、ホテルに泊まっていては見えないものも見えてきます。

美味しい果物もたっぷり!!豪華なカサの朝食 美味しい果物もたっぷり!!豪華なカサの朝食

カサのオーナーの人脈に頼る

ハバナ以外の町に移動する場合、個人旅行者の大半は長距離バスを利用します。目的地のバスターミナルで沢山のカサ・パルティクラールの客引きが待っているので、宿を決めていなくても心配無用。客引きにカサの写真を見せてもらい、料金を確認したら、とりあえず実際の部屋を見せてもらうといいでしょう。面白いのは、どのカサのオーナーも他の町でカサをやっている知人がいて、「次は○○に行く」というとその町のカサを紹介してくれるのです。まるで自分がリレーのバトンになった気分。次のカサの家族がバスターミナルに迎えに来てくれるので、夜遅くや早朝に着いたときは安心だし、私はいつもお願いしています。

地方のカサ・パルティクラールでグルメを堪能

世界遺産の古都トリニダードは、カサの激戦区でもあり、食事がレストラン並みに豪華で美味しいと評判のグルメなカサ・パルティクラールもあります。だいたいどこも朝食3CUC(1CUC=1米ドル)、夕食が5〜8CUCくらい。私はグルメなカサのひとつに滞在し、名物の巨大なランゴスタ(ロブスター)がメインのフルコースのディナーをいただきました。また、同じく世界遺産のビニャーレス渓谷にある小さな町ビニャーレスでは、カサのコーヒーが非常に美味しく、お母さんに頼んでコーヒー豆の生豆を家で煎ってもらいました。土地のグルメを味わえるのも地方のカサの魅力のひとつといえるでしょう。

情報収集もバッチリ

キューバ人はお喋りが大好きです。ネットはまだ一般的ではなく、最新の情報は常にご近所との世間話から仕入れてきます。だから何を聞いても実によく知っているのです。美味しいレストランなら、外国人の旅行情報口コミサイトのランキング上位の店より、カサの家族に聞く食堂の方が雰囲気はともかく、味ははるかに上でした。ガイドブックには載っていない細かい情報も、たいていのことはカサのお母さんに聞けばわかります。カサ・パルティクラールはキューバならではの面白体験のひとつ。みなさんも恐れずにキューバ人の暮らしの中に飛び込んでみてください。