生鮮食品が揃う地元の「市場」の変わった光景

南米各国の町には必ずと言っていいほど、「メルカド」と呼ばれる市場があり、地元で採れた野菜や肉、魚が売られ、一画には併設された日用品売り場や食堂があり、たくさんの人で毎日にぎわっています。エクアドル第三の都市「クエンカ」は歴史的な景観が残る世界遺産の町ですが、この町にあるメルカド「10月10日市場」では、他の町のメルカドとは異なった不思議な姿を見かけました。

「悪い病気は全部、卵に移れー」と、唱えているかも 「悪い病気は全部、卵に移れー」と、唱えているかも

ドリンクスタンドに積み上げられた卵

メルカドの食堂にはドリンクコーナーがあり、新鮮な野菜や果物のジュースを飲める店が並んでいます。ここで見かけたのが、山積みになった卵。種類はうずら、鶏、そして鶏の卵の3〜4倍あるダチョウの卵のようなサイズが置かれてありました。日本以外の国ではほとんど生卵は食べません。ましてや、いつ生まれた卵かわからないので、実際に注文するのは怖くてできません。一体、どういう風に提供されるのか、謎です。

卵を握ったインディヘナの女性たち

この市場にある壊れたエスカレーター辺りで、不思議な光景を目の当たりにしました。椅子に腰かけたインディヘナの女性が子供を抱きかかえ、子供の体中をさすっているのです。インディヘナとはアンデス山脈周辺の原住民族の服装、ヘアスタイルをした人々のことです。よく見ると、さすっている手には卵が握られていました。一部始終を観察してみると、女性は卵をこすりつけるように子供または大人の体をさすっているのです。

病や悪い気を卵に吸わせている?

子供へは体全体に卵をこすりつけているのですが、大人の場合、頭や腰、お腹を集中的にこすりつけていました。おそらく、何らかの身体の異常がある箇所へのお祓い(まじない?)のようです。子供に対しては無病息災を祈っているのかもしれません。卵は処置(?)が終わるとそのまま捨てられていました。エクアドル南部のクエンカ、他のアンデス地方と少し異なる文化があるようです。まだまだ知られざる習慣を探しに行ってみましょう。