世界各国にある独自の通貨

海外の国々には、それぞれ独自の通貨がありますよね。海外旅行へ行く準備として、行き先の国の通貨を空港で両替すると思います。しかしながら現地独自の通貨がない国も、世界にはいくつかあります。そのうちのひとつがエクアドルで、この国では米ドルを現地通貨として使用しています。

国章が印字されたエクアドルの旧紙幣 国章が印字されたエクアドルの旧紙幣

2000年まではあった現地通貨「スクレ」

かつてエクアドルには現地通貨の「スクレ」がありました。しかし、ハイパーインフレにより、1988年の通貨最高額が1スクレ硬貨であったものが、物価の上昇とともに1〜2年ごとにお金の最高額が引き上げられ、8年後の1996年には通貨最高額が50,000スクレ紙幣となったのです。そんな背景から、2000年3月にスクレは廃止され、代わりに米ドルが法定通貨となりました。中南米としては、パナマに次いで2番目に米ドルを通貨として導入した国になったのです。

見つけるのが困難な旧通貨

米ドルを現地通貨として採用したエクアドル、すでに16年経過しており、もはや生活の中では旧通貨を見ることができなくなっています。そんな中、昔の通貨を展示している場所がありました。その場所とはクエンカの町にある中央銀行。中央銀行に入ってすぐのエントランスには、旧通貨スクレが展示されているのです。硬貨から始まり、紙幣が発行され、数年後には紙幣の桁がどんどん増えていったことが分かります。この旧紙幣の多くにはエクアドル国旗の中央に描かれている国章がデザインされており、各地の通貨のコレクターの私にはとても興味深いものでした。

旅行者にとって重要な中央銀行

この中央銀行ですが、旧通貨に興味がなくても旅行者にとって必要な場所です。なぜなら、エクアドル国内で使える米ドルは、20ドル紙幣までなのです。50ドル紙幣、100ドル紙幣は非常に敬遠され、高額支払いの時だけ受け取ってもらえます。それ以外は、中央銀行で崩してもらうしかありません。また、逆に高額紙幣が欲しい場合、中央銀行で両替してもらえますよ。両替ついでに、かつての旧通貨「スクレ」を見に中央銀行へ行ってみませんか。