ある広場へ集まる人と動物

エクアドルの首都キトから北へバスで2時間のところにあるオタバロでは、毎土曜日の早朝6時ごろからハイウェイ沿いの広場に人が集まります。夜が明け始めるこんな時間、広場近くのハイウェイ付近は少々トラックで渋滞気味、そのトラックからたくさんの動物の鳴き声が聞こえるのです。広場の駐車場へ向かう道では既に動物を取り囲んで、何やら交渉をしています。そう、ここは動物を売り買いする「動物市場」なのです。

売買される動物たち 売買される動物たち

リアル「ドナドナ」を目の当たりに

早朝6時ごろからこの市場を見学したかったので、私はオタバロの町に前日から宿泊し、この市場見学を目的とした他の旅行者と一緒にそっと、宿を出ました。まだ街灯の明かりが要る時間、教えてもらった市場付近へ徒歩で向かいました。たくさんの人が同じ方向を目指して歩き、その中には動物を綱で繋いで連れて歩く人もいました。ヤギや牛、豚、羊などは市場に着く前に値段交渉が始まり、どんどん買われていくのです。

交渉は飼い主に直接尋ねるべし

人ごみをかき分けて市場のメイン広場へ到着すると、トラックや車で運ばれてきた動物たちが各セクションごとに集められ、牛のセクション、豚のセクション、鳥のセクションなどがあり、それがさらに大人と子供の動物に分別されていました。動物を買うお客はもちろんエクアドル人ですが、観光客の私たちでも値段を尋ねると普通に答えてくれます。例えば生後1か月程度の豚は20米ドル、巨大な牛は丸一頭で破格の350米ドルでした。

食用動物だけではない市場

鳥のセクションでは大量の鶏が売られ、売り手は4羽の鶏の足をまとめて綱で縛り、まとめ売り状態でした。買いやすいのか、どんどん鶏は籠からいなくなっていきました。その横では小さな籠に入れられた犬やウサギなども売られていました。尋ねてみると、これは食用ではなく愛玩用だそうです。さすがに犬やウサギまで食べるのかと、びっくりしましたがそうではないようです。しかし、私たちには信じられないある動物を食べる習慣が南米にあり、その動物も大量に売られていました。(後編に続く)