「赤道」という名前の国

南米の国エクアドルには。現地の共通語であるスペイン語で「赤道」という意味があります。首都キトから北へ26kmに行くと、緯度が0度であり南半球と北半球を分けている線、赤道が通っているのです。赤道とは自転している地球の自転軸に垂直な面と地表との「交わり」のことを意味します。この赤道がいったいどんなものなのかを知ることができる施設が赤道記念碑のある広場です。ところが、赤道はひとつなのにこの赤道記念碑はエクアドルに2か所、しかもすぐ近くにあるのです。

赤道ってどんな場所? 赤道ってどんな場所?

技術の進歩が2つ目の記念碑を作った

1936年エクアドルの地質学者がGPSで測定した結果に基づいて赤道の位置を確定し、1979〜1982年にかけて高さ30mの赤道記念碑を建設しました。これが一つ目の赤道記念碑です。やがて世界的に様々な技術が進歩して高性能となり、GPSもまた精度が飛躍しました。再度、新GPSで赤道の位置を測定したところ約700mのずれがあることが判明したのです。そこで、2つ目の記念碑を作ったのです。南米ではインカ文明が栄え、その文明下では太陽を神と崇めていました。そのため太陽が真東から登る夏至と冬至の日を重要視しており、太陽の通る道である赤道の位置を探すことは大いなる意味があったのでしょう。

地球の自転は巨大な力を持っている

2つの赤道記念碑それぞれからは、赤道を示すラインが描かれてあります。このラインをまたいで写真を撮影するのが最も人気のポーズです。そして回転を続ける地球には常に遠心力が働いており、この力は赤道付近で最大の力となります。それを利用した設備で巨大なものは宇宙船やロケットの発射です。日本やアメリカ、ロシア等の宇宙センターが赤道近くにある理由は、この力を利用するためなのです。ここでは規模が大きくなく、身近なもので地球の自転による遠心力を体験することができます。2つの赤道記念碑は徒歩10分ほどしか離れておらず(入場料はそれぞれUS$5程度必要)、いずれかで実験できるものを紹介してみましょう。(その2に続く)