カリブ海の南に位置するミニ国家、グレナダ

カリブ海の東に点々と続く小さな島々、小アンティル諸島。プエルトリコの東から、南米大陸に向かって東南につながっている数多くの島々です。今回紹介するのは、その中でも南米大陸に近いカリブ海南部に位置するミニ国家、グレナダです。人口は10万人。国土の9割は主島となるグレナダ島が占め、残りの1割が小さな島々になります。カリブ海の島々はサンゴ礁が発達したものと火山島がありますが、このグレナダ島は火山島で、840メートルの最高峰セント・キャサリン山が島の中心。首都はカリブ海クルーズの定番の寄港地、セント・ジョージズです。

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世界史上の事件「グレナダ侵攻」が起きた国

20世紀半ばまでは、この島の歴史も他の小アンティル諸島の島々と似たようなものでした。コロンブスによる「発見」後、フランスとイギリスの争いの末にイギリス領になり、プランテーション農業のために多くのアフリカ人が奴隷として連れて来られます(現在の住民の多くはその子孫)。1974年に独立しますが、この国が他のカリブ海諸国と歴史が少し違うのは、その後の1979年に親ソ的な革命政権ができたことでした。グレナダはキューバに近づきますが、それはキューバを敵とするアメリカにとっては大きな問題でした。その結果、1983年にアメリカを主導とする軍事侵攻が行われます(グレナダ侵攻)。国際的な批判もありましたが、以降の政府は親米政権が続き、現在に至っています。

「世界にもここだけ」という海底美術館

現在のグレナダの主産業は観光です。といってもおもな見どころは、他のカリブの島々と同様にビーチとマリンアクティビティになります。ただし、カリブ海には美しい海やビーチがたくさんありますが、「グレナダが一番!」という人も少なくありません。そしてその美しい海を生かした、少し変わった観光名所もあります。それは人の彫刻などが海底に沈められた「海底美術館」。ダイビングでなければ観光できないという珍しいもので、旅行番組などでもよく取り上げられている場所です。

グレナダへ行くには

時間があれば北米やカリブ海の他の都市から空路で行き、グレナダではリゾートホテルでのんびりというのがいいのですが、日本からは遠いので、「グレナダ1島だけ行くのはもったいない」という人が多いですね。そのため、グレナダを訪れる日本人旅行者の多くは、サンファン発の南カリブ海クルーズを利用して行きます。これなら米領ヴァージン諸島のセントトーマス、アンティグア・バーブーダ、セントルシアなどにも寄るので、カリブの島々をいくつも楽しめます。クルーズは7泊8日が基本。島には朝着いて夕方出航が基本です。それでは、カリブの美しい海を堪能しに、グレナダに行ってみましょう!