ガリフナと呼ばれるカリブ系黒人

グアテマラの首都グアテマラシティから南東へ140kmのところに、リビングストンという街があります。グアテマラの民族は、ラディーノと呼ばれるヨーロッパ系と先住民族の混血およびスペイン語を母語とする先住民族、そしてマヤ系の先住民族はほとんどですが、このリビングストンにはグアテマラで唯一カリブ系の黒人が多く住み、彼らは「ガリフナ」と呼ばれています。ガリフナは西アフリカの黒人と、カリブ海地域の先住民の混血ですが、いったいなぜそのような人々がここに住んでいるのでしょうか。。

歴史が生んだ人々ガリフナの街、グアテマラのリビングストン 歴史が生んだ人々ガリフナの街、グアテマラのリビングストン

ガリフナが誕生した理由

ガリフナの誕生は17世紀と、それほど昔のことではありません。西アフリカの黒人奴隷を積み込んだ船がカリブ海で嵐にあって遭難し、かろうじて生き残った黒人たちが、付近のセント・ビンセント島に泳ぎ着きました。そして、その島の住民と混血しあいながら、文化、言語も混ざり合っていき、独自のガリフナ文化が育まれていきました。では、そのガリフナがどうやってグアテマラへやってきたのでしょうか。

グアテマラへやってきたガリフナ

ガリフナがグアテマラへやってきたのは、イギリスがセント・ビンセント島にやってきて、彼らと衝突したからです。長年イギリスと戦っていましたが、18世紀末に5000人ほどのガリフナは現在のホンジュラスに追放されてしまいます。そこからグアテマラやホンジュラスへと広がっていったのです。現在ではこれらの地域に約30万人のガリフナが住んでいるといわれています。

独特のガリフナ文化を楽しもう

その独特のガリフナ文化のせいか、小さなリビングストンの街で流れてくる音楽も、ファションも、他のグアテマラとはずいぶん雰囲気が違います。カフェやレストランでは大音量でレゲエが流れ、男たちはヒゲをはやして、ラスタカラーの帽子や上着を着ています。そして英語を話す人が多いのです。ここで最も有名なのは独特のガリフナ料理。ココナツミルクで煮込んだシーフード料理はコクがあっておいしい! ひと味違ったグアテマラを楽しみたい方には、この独特のガリフナの街リビングストンがお勧めです。