スペイン語が学べる世界遺産の古都

1996年に30年以上続いた内戦が終わったばかりのグアテマラは、いまだに政治的に安定しておらず、社会のグローバル化は立ち遅れています。しかしマヤ遺跡やコロニアル様式の古都、民族衣装の美しい村々など、素晴らしい見どころが多い、魅力的な国でもあります。世界遺産にも登録されている、古都アンティグアはスペイン統治時代のコロニアル都市で、中米で最も華やかな街として栄えました。現在は安くスペイン語を学べる場所として有名で、多くのバックパッカーがこの美しい町に長期滞在して語学学校に通っています。アンティグアはまた、キリスト教の「聖週間(セマナ・サンタ)」のお祭りでも有名で、生花の絨毯で美しく飾られた石畳を「プロセシオン」というキリストやマリアの像を担いだ行列が通ります。この壮麗なお祭りを見るために世界中から観光客が訪れます。

マヤ遺跡ベスト1の呼び名も高いティカル遺跡

数多いマヤ遺跡の中でも最大規模を有するティカル遺跡。その素晴らしさはなんといっても、そのロケーションにあります。マヤ遺跡の多くは現在ではよく整備された公園のようですが、このティカルは鬱蒼としたジャングルの中に5つの巨大なピラミッドが点在し、次の遺跡を目で確認することはできません。ジャングルを抜けると急にピラミッドが現れるのです。訪れるなら朝一番がおすすめ。鳥や猿など動物の気配の濃厚なジャングルを抜けて4号神殿に登ると、朝もやの中、遠くに他の神殿がまるで雲海から突き出た山の頂のように見渡せます。やがてもやが晴れると、朝日にジャングルが染まります。遺跡は密林の一部となり、とても神秘的です。

「グアテマラ・レインボー」と称される民族衣装

世界一美しい湖と称されるアティトラン湖の周囲には、インディヘナの村が点在しています。それぞれの村にはその村固有の民族衣装があり、その色彩の豊かさ、美しさから「グアテマラ・レインボー」と称されるほどです。各村はそれぞれ決まった曜日に市が立つので、その曜日を狙って訪れるのがベストです。ただし湖畔最大の観光地パナハッツェルで開かれる市は、近隣の村の人々も買い物にやってくるので、ここへ行けば一度にいろいろな村の民族衣装を見たり、民芸品を買ったりすることができます。山間部にも美しい民族衣装が見られる村は多く、なかでもトドス・サントス・クチュマタンという村は、民族衣装が独特なうえ着用率が非常に高いことで知られています。毎年10月末から11月初めにここで行われるお祭りは壮観で、私も是非訪れて見たいと思っています。民族衣装や染織好きな人にはグアテマラは天国のような国ですね。