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メキシコの世界遺産 病院と孤児院を兼ねていた、グアダラハラの「オスピシオ・カバーニャス」


掲載日:2016/10/31 テーマ:世界遺産 行き先: メキシコ / グアダラハラ

タグ: 一度は行きたい 街歩き 建築 世界遺産 名画 歴史


世界遺産に登録されたグラアダラハラの建築物

礼拝堂の内側いっぱいに描かれたオロスコの壁画は必見だ 礼拝堂の内側いっぱいに描かれたオロスコの壁画は必見だ

北米大陸にあるメキシコは世界遺産の宝庫で、その数は32と南北アメリカ大陸で最多を誇っています。今回ご紹介するのは、メキシコの中央高原の北西部に位置するメキシコ第2の都市グアダラハラにある世界遺産、「オスピシオ・カバーニャス」です。これは1810年にカバーニャス伯爵によって建てられた、病院と孤児院を兼ねた建物です。グアダラハラ中心部にあるリベラシオン広場から、東に真っ直ぐ600mほど行くと、突き当たりに中央にドームを抱いた大きな建物が見えてきます。これがオスピシオ・カバーニャスです。

人々を救うために建ててられた建物

この建物は、病院、孤児院、感化院、救貧院、礼拝堂、広場などを含んだ総合施設です。設計は1796年に開始され、着工が1810年。建築はパリのアンヴァリッドなどの「新古典様式」で建てられました。欧州では、ちょうどフランス革命とナポレオン時代が進行している頃ですね。建物は165×145メートルという大きな長方形で、高さは7.5メートル。中央にあるドームの高さは32.5メートルもあります。完成したのは1829年のことでした。一時期は兵舎に使われたこともあるようですが、当初の目的は長らく維持され、近年の1980年まで孤児院として機能していたそうです。現在は市の文化センターとして公開されており、講演会や講座、展示会やイベント会場としても利用されています。

人々の怒りと希望への闘いを描いた壁画は必見

それでは、中に入ってみましょう。ドームを抱く最初の大きな建物が、最大の見どころの礼拝堂です。ここには壁面や天井に多くの壁画や天井画が描かれています。この壁画を描いたのはグアダラハラ出身のメキシコ絵画の巨匠、ホセ・クレメンテ・オロスコです。『スペインのメキシコ侵略』と総称された50以上ある壁画はダイナミックな作風で、ここが礼拝堂であることを忘れるほど。とくに礼拝堂の天井に描かれた『炎の人』(1936-1939)と呼ばれる作品は、彼の最高傑作と言われています。天井画をじっくり見るために、木のベッドのような台が置かれているので、寝ながら天井画を見てみましょう。私が訪れた時は、先生に連れられてきた小学生の一団がいて、絵の説明を聞いていました。メキシコの子供達には、ここは歴史の授業の場のようです。

現在はイベント会場などに利用

この礼拝堂を抜けると、広い中庭があります。ここでは時おり、イベントが開かれるそうです。建物の部屋では、展示会などが開かれていました。このオスピシオ・カバーニャスは、1997年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。開館時間は月曜を除く10:00から18:00まで。入館料は70メキシコ・ペソ(約500円)ですが、火曜日は無料で入れます。また、オロスコの作品が見たかったら、州庁舎の階段上に描かれた『立ち上がる僧侶イダルゴ』も必見です。こちらは無料で見学できるので、ぜひ行ってみてください。

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2016/10/31)

※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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