メキシコ中央高原にある“銀”の町

首都メキシコシティもあるメキシコ中央高原は、標高2000メートルほどのゆるやかな高原が続く地方です。高地にあるので乾燥しており、過ごしやすいことから、スペイン人入植者たちが最初に移り住んだのもこのエリア。その中央高原地帯の中で、もっとも観光客に人気がある町が今回紹介するグアナファトです。今では人口17万という地方の小都市ですが、18世紀には「世界の銀の1/3をグアナファトが産出している」とまで言われる、メキシコ有数の都市でした。

スペイン植民地時代の建物が残る、グアナファト旧市街を見渡す スペイン植民地時代の建物が残る、グアナファト旧市街を見渡す

植民地時代の古い町並みが世界遺産に

町は採掘された銀により繁栄しましたが、その後、銀の枯渇と共に寂れていきました。また、丘の谷間に町があるため、建物が築ける平らなスペースが少ないのも町の発展を妨げました。やがてこの地方の中心都市は、車で1時間ほどにある町のレオンに移っていきます。しかし発展から取り残されたため、ここにはスペイン植民地時代の名残を感じさせる古い町並みがまだ残っているのです。町のおもな見どころは徒歩圏で簡単に観光できることもあり、毎週末になるとメキシコシティから多くの観光客がやってきます。1988年には、その町の景観がユネスコの世界遺産にも登録されました。

グアナファトへの行き方は?

グアナファトへは、メキシコシティからなら北バスターミナルから1時間に1〜2本出ている1等バスを利用するといいでしょう。所要4時間半ほどで、グアナファトの長距離バスターミナルに着きます。飛行機を利用する場合は、グアナファトから車で30分ほど離れたバヒオ空港が最寄りの空港になります。バヒオへはメキシコシティからの便があるほか、ダラスからアメリカン航空も飛んでいます。グアナファトの長距離バスターミナルは町の西郊外にあるので、市内のホテルまではタクシーか市バスを利用しましょう。共に所要20分ぐらいです。このバスターミナルからの市バスですが、レトロな雰囲気の外装で、すでにここから観光気分が盛り上がるでしょう。

町の中心部へは“地下道”で?

私はその市バスで町なかに向かましたが、ひとつ困ったことがありました。それは町の中心へ向かう道は地下道を通るので、降車場所がわかりにくかったことです。グアナファトは鉱山の町のため、町中掘り返したのか、あちこちに地下道があり、それが今も道路として使われているのです。しかも、たいていの道が狭いので、一方通行となっています。地下を走るバスでは、今、自分が町のどの辺りにいるかわかりません。仕方なく、周辺の乗客に目印となる「イダルゴ市場」で降りたいと告げ、場所を教えてもらいました。降りた場所も地下道の中なので、そこがどの辺りかわかりませんでしたが、降車した人たちの後をついていき、階段を上って地上に出て、ようやく自分の居場所がわかりました。(その2に続く)