- 小目奈々緒
- メキシコ在住。夫の仕事の関係で突然決まった、未知の国・メキシコでの生活。不安で不安でたまらなかった当初のことも、今ではすっかり笑い話。食べ物、民芸品、旅行、遺跡など、今ではすっかりメキシコの虜に!何よりも、目と目が合えばニッコリ笑いかけてくれるような、素朴な人々に魅力を感じている。
出発エリアをに変更しました。
スカートの裾をひるがえして踊る華麗な舞。一時も舞台から目を逸らすことが出来ない迫力!
メキシコの伝統舞踊は、各地方ごとに特色に溢れている。ここベジャス・アルテス宮殿で見る舞踊は少しアレンジがされていて(モダンバレエの要素を取り入れている)、エンターテイメント性がUPしているものの、本来の魅力が損なわれていることはまったく無い。むしろ良い部分を残したまま、更に魅力を増しているように思われる。男女が優雅に舞うものから、力強さを感じさせるもの、陽気で楽しいものまで本当に多種多様。日本の伝統舞踊とは違ったメキシコならではの舞踊を堪能できるひと時。シティに来たなら行かなちゃ損!
ベジャス・アルテス宮殿外観。メキシコを代表する大劇場。その美しさはいくら眺めていても飽きないほど
ここでの楽しみは舞踏ばかりじゃない! 何と言っても、ハッと息を呑むような色鮮やかで優雅なその衣装。目の覚めるような鮮やかな赤やオレンジのスカート・白地に花柄の刺繍をふんだんに施したもの・裾の広がりが美しいもの・その他髪飾りから帽子に至るまでチェックポイント満載!
(女性の衣装に気を取られてしまいがちだけれど)もちろん男性陣だって負けてちゃいませんよ。女性とはまた違った魅力のある衣装や飾りを見につけて、負けじと登場してくれます。文章では表現出来ないその美しさを、実際に自分の目で見て心に焼き付けてくださいね!
宮殿の天井ドーム部分を内側から撮影。総大理石の劇場は内部も必見!
とにかくその美しい外観が、見るものを惹きつけて止まないベジャス・アルテス宮殿。1905年に着工し、一時中断した後で1934年に完成した総大理石の劇場。先日初めて中に入ったけれど、ゴージャスで本当に素晴らしい。思わずうっとり。“中に入ってみるだけでも一見の価値あり”と言っても過言じゃない。内部の装飾はメキシコ風アールデコ調で、リベラ・オロスコ・シケイロス等の壁画がある。時間があれば、少し早めに行ってこれらの壁画も見てみたい。“舞踊を見るついでに壁画も楽しめてしまう”というもう一つの贅沢を味わえる。
衣装にも、各地方の特色がよく表れていて面白い。細部までチェックしてみよう!
劇場に一歩足を踏み入れると、歴史を感じさせるその様にまたまたうっとり。この特別な空間の中で見る舞台はまた格別。中世時代を描いた映画で、白いカツラを被って扇をあおいでいる婦人達が出てきて、BOX席から身を乗り出して観劇しているシーンがよくあるが、まさにその場面を髣髴とさせる。私が見たのは1階席の最前列ど真ん中!よく見えるのはもちろんの事、迫力たっぷりで最高でした!しかし2階席・BOX席で見ると1階席とはまた違った角度で楽しめるので、どの席にするかはお好みでどうぞ。
アクセス:最寄り駅 メトロ2号線または8号線のBellas Artes駅下車すぐ
民族舞踊開催曜日&時間:水曜と日曜のみ 水曜:20時半〜の部 日曜:9時半〜の部・20時半〜の部 それぞれ約2時間程度。(ベジャス・アルテス宮殿自体は火曜〜日曜の11:00〜19:00まで入場可能。ただし入場料約300円が必要)
料金(2007年9月現在):ボックス席(約5800円〜6600円) 一階前方一等席(約6600円)二階席(約5800円)他(約4000円)
チケット購入方法:
(1)直接ベジャス・アルテス宮殿内のチケット売り場へ行く
(2)インターネットにて購入ticketmaster MEXICO(スペイン語のみ)http://www.ticketmaster.com.mx/event/14003F1E0716261B?artistid=1155210&majorcatid=10002&minorcatid=12
(3)日系旅行代理店に申し込む。
ガイドから一言)この付近は交通の便が不便な為、旅行代理店にお願いするほうが便利。少し割高に感じても、送迎つきなので夜の部でも安心して行かれるのでお勧め。
※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2007/09/27)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
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