アステカ時代から食用として愛されてきたサボテン

日本では鋭いトゲ、ユニークな形が観葉植物としておなじみのサボテンですが、世界にはこのサボテンを食用としている地域も珍しくありません。メキシコでは「ノパル」と呼ばれているウチワサボテンが食用として昔から親しまれています。14世紀から16世紀にかけてメキシコで繁栄した古代アステカ文明においても、すでにノパルが食べられていたのだというから驚きです。食べるのはサボテンの葉の部分。といってもこの葉っぱのように見えるものは正しくは「茎」。表面のトゲをきれいに取って下処理したものが料理に使われます。

意外に美味?! サボテン料理を食べてみよう 意外に美味?! サボテン料理を食べてみよう

茎だけでなく実まで?見かけによらぬ万能食材

ノパルは、さっぱりとした風味と食感が良く、生で食べるのはもちろん、野菜や肉と炒めたり、サラダ、タコスの具、またフライにしたりと様々な調理法で食べられています。くせがないので色んな味付けをしてもなじみが良く、見かけの想像より美味しいので旅行の際に食べてハマってしまう人も多いとか。
また茎以外には、果実も食用にされています。現地では「トゥナ」と呼ばれており、皮をむいて果肉をそのまま食べることができます。小さな種がびっしりと入っていますが、現地の人はそのまま食べてしまうそうですが、気になるという人はシャーベットやジュースにしたものもあるのでそちらで味わってみるのもいいでしょう。

最近では健康食品としても注目されています

サボテンには18種類の必須アミノ酸をはじめ、食物繊維やビタミン類、カリウム、カルシウムなどがバランスよく含まれていて栄養価が高く、しかもカロリーは控えめという健康食材。最近では血糖値を下げる働きや、悪玉コレステロールを善玉に変えてしまう効果も認められ、注目を集めています。またメキシコでは食材として使用するほか、傷の手当てや熱冷ましなどの治療、肥満、糖尿病、二日酔いなどの民間薬としても用いられているそうで、もはや生活の中になくてはならないもの。日本国内ではごく限られた所でしか食べることが出来ないサボテン。メキシコシティを旅する機会があったらぜひ味わってみたいですね。